思わず背筋がゾッとする。京都の地名に隠された怖いエピソード8選

千本通り

千本通りは平安京の中央を南北に走っていた朱雀大路というメインストリートです。北は船岡山(ふなおかやま)から、南は正面玄関に当たる羅城門までを貫く道幅85メートルもある平安京で一番大きな通りです。

この朱雀大路、のちの千本通りの真北に位置する船岡山の西側に死者の埋葬地があったと伝えられています。この場所に毎晩おびただしい数の死者が運ばれる道がのちの千本通りだったのです。ひっきりなしに運ばれる死者を弔うために当時道の両側には無数の卒塔婆が立てられていたそうです。千本という数は「数えきれない」「無数の」という意味を示したものと言われています。そこからこの通りは千本通りと呼ばれるようになったのです。

また、船岡山公園の手前に「閻魔前町(えんままえちょう)」という地名があります。これはあの世(紫野)の入口、閻魔様の住む場所としてつけられた地名だったとか。

閻魔様つながりでは、「閻魔大王」を祀る千本閻魔堂も千本通り沿いにあります。そして、「おかめ伝説」で有名な千本釈迦堂もこの通りを少し入った場所にあります。閻魔堂と釈迦堂が千本通り沿いに点在するのは何か不思議な感じがしますよね。京都はこういうところがおもしろいと思います。

蹴上

源義経は16才になった時に、金商人の金売吉次(かねうりきちじ)に伴われて奥州平泉へ旅立ちました。粟田口から九条山の坂に向かっていた時、平家の家臣ら10名が正面からやってきました。すれちがいざまに、彼らが乗っていた馬が水たまりの水を蹴り上げ、汚れた水が義経にかかってしまいました。義経はこれに激怒し、10名を即座に切り捨てたという言い伝えが残されています。そこから、この場所の名前が蹴上と呼ばれるようになったというのです。

今では、東山から蹴上に向かう道筋などはとても文化的なエリアです。知恩院や平安神宮なども徒歩圏内で、市立美術館や博物館、動物園などもすぐ近くにあります。

別の言い伝えとして、洛中から罪人を蹴り上げて九条山の刑場に連れて行ったことから、この辺りを蹴上と呼んだという話もあります。

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