思わず背筋がゾッとする。京都の地名に隠された怖いエピソード8選
縄手通り
この通りはこの辺りを東西に走る四条通り(祇園商店街)を境目に名前が変わります。四条通りより南側は、大和大路通りでそれより北側の通りを縄手通りと呼びます。
かつて三条河原は斬首場でした。罪人が首を斬られてさらされる場所です。今は鴨川を一望できる場所にスタバがあり若者や観光客に人気のスポットですがかつてはそのような場所でした。それはかつても今と同じように多くの人々が行き交う場所だったからです。だからこそそのような場所で見せしめとして刑が執行され、その残忍な有様をさらす絶好の場所だったのです。
今、縄手通りはオシャレなバーやレストランなどがひしめき合う通りです。かつては、三条河原で首を斬られる罪人が手に縄をかけて連行される時に通る道だったのです。
以上、いくつか強烈な印象に残る逸話が伝えられる地名をご紹介しました。京都は都として長い歴史を持つだけにそこには多くの人々が暮らした土地でもあります。たくさんの人が生きて、死んでいった街には、それだけ死と隣り合わせの場所でもあったということです。長きにわたって多くの人が暮らした街には、沢山の汗と血、喜びや悲しみ、笑いや涙があったことでしょう。ただ、それだけに人の死という世の無常を強く感じるるのも京都ならではだと思います。
華やかな雅びばかりが京都の魅力ではありません。世の無常を強く感じることで「生きること」の喜びや感謝を再認識出来る街でもあるのです。京都が常に新しいものを求め前に進む力はそのような逃れられないものを日常的に感じる土壌に根ざしているものなのかもしれません。
いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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- ※本記事はMAG2 NEWSに掲載された記事です(2017年5月9日)