女性の温泉ひとり旅。昭和レトロ感がたまらない大分県・鉄輪温泉編
鉄輪温泉は町歩きが魅力
鉄輪温泉の楽しさは、何と言っても町歩きにあります。観光の中心となる「いでゆ坂」から続く「みゆき坂」には温泉地らしく温泉たまごや温泉プリンの旗を掲げる土産物屋が並び、さらに坂を登っていくと地獄が密集する地獄地帯へと続くのですが、メイン通りから一本筋道に入れば、そこには古くから温泉がわく町に住む人々の日常があり、湯治場の温泉情緒にあふれた町並みが広がります。
一言で昭和レトロと呼んでしまうにはあまりにも風情がありすぎる“ひなびた空気感”が素晴らしく、どこをどう切り取ってもデジタルではなくフィルムで撮影したような風景となるから不思議です。このひなびた風景は間違いなくツボの人にはたまらなくツボなはず。
お風呂道具片手に共同浴場に向かう人の姿や、入り組んだ筋の一角に設けられた共同の蒸し場など、湯治町ならではの庶民の生活が湯けむりの中に生き生きと映し出されます。
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