なんて神々しい。日本の地元で語り継がれる神秘的な自然現象15選
14.極寒の地に立ち並ぶ「スノーモンスター」/山形県、北海道、宮城県など
例年の見ごろ:1月下旬〜3月上旬
「スノーモンスター」と聞いたら、何を思い浮かべるでしょうか?名前だけ聞くと少し恐ろしい感じがしますよね。
スノーモンスターとはいわゆる樹氷(じゅひょう)のことで、氷点下に冷却された水蒸気や過冷却の水滴が、風などによって樹枝について凍ってできたものことをいいます。
主に東北や北海道などの寒冷地でよく見られますが、気温や風など厳しい条件がそろわないと起きない現象です。
なかでも有名なのが、山形県の蔵王のスノーモンスター。アオモリトドマツの枝に氷と雪が付着してできる光景は、冬にしか見れない風物詩です。
蔵王のスノーモンスターはだいたい12月ごろから形成が始まりますが、暖冬だと1月中旬ごろまでは形成が十分でないことも。
そのため、スノーモンスターができあがった1月下旬から3月上旬あたりが見ごろといわれています。雪山から見るスノーモンスターは圧巻の光景ですよ。
・スポット詳細記事
>>>1月下旬〜3月が見ごろ。冬だけの絶景、山形・蔵王の美しき樹氷(掲載日2019/01/19)
15.水蒸気の結晶「フロストフラワー」/北海道阿寒湖・屈斜路湖
例年の見ごろ:12月
水蒸気の結晶がまるで白い花のように見える「フロストフラワー」。別名「霜の花」や「雪の華」とも呼ばれ、小さくて白い花のような結晶は極寒の地でしか見れない風物詩です。
このフロストフラワーは、湖上に張り付いた結晶が花びらのような形になる現象で、北海道の阿寒湖や屈斜路湖が有名です。湖に一面に白い花が咲いているかのよう。
氷点下25度 霜の華と龍の雲
結氷した阿寒湖に咲くフロストフラワーと湖面を這う龍雲。 pic.twitter.com/dqgKhaqWy4ヘルズ (@BAR_HELLS) 2018年2月21日
フロストフラワーが発生する条件は、風の吹かないマイナス15度以下。寒さ厳しい北海道の阿寒湖や屈斜路湖ではこの条件が比較的そろいやすいため、絶好のスポットなのです。
見ごろは12月といわれているので、冬の時期に楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回は日本の地元で語り継がれる、神秘的な自然現象をご紹介しました。季節によって楽しめる、日本各地奇跡のような美しさは、なかには発生条件が難しく、なかなか見られない珍しいものもありますが、できることなら一生に一度は見てみたい絶景です。
特に神奈川の「夜光虫」、富山の「ホタルイカの身投げ」、青森の「桜のじゅうたん」はGW周辺で見ごろを迎えるので、2019年の10連休の旅先のひとつとして、参考にしてみてはいかがでしょうか。きっと最高の思い出になるはずですよ。
- image by:photoAC
- ※初掲載2017年5月31日/更新2020年6月11日
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。