ありがとう砂金。山梨の「砂金採り」体験施設が、現在20%増量中
さて、いよいよ体験室エリアでの砂金採り体験です。どんな感じなのかな?と覗いてみると、ながーい水槽の中に砂利が敷き詰められた上で水が張られています。そして、水槽の縁には、何やら黒い皿のようなものが。
当然ですが、これだけでは、いったいどうやって砂金採りをすれば良いのか、まったくわかりませんよね。でも、安心してください。係りの方が、ちゃんとやり方を教えてくれます。
ざっくりと砂金採りの方法を説明すると、次のような感じになります。
まず、黒い皿のようなものですが、コレは、パンニング皿といって、砂金採り用の皿になります。この皿、良く見ると、内側の一部(1/3の範囲位)に3本の出っ張りがあります。この出っ張りを利用して、砂利と金の選別を行うのですが、このやり方にもやっぱり、昔の人の知恵が潜んでいました。
砂金採り体験ではまず、皿を立てて砂の中深くまで差し込み、大量の砂を皿にすくい取ります。その後、皿の両脇を持ち、車のハンドルを回すようにして水面付近で皿を勢いよく左右に10回程度回転させます。この動作により、比重の大きい金を皿の下の方へ落とし、砂利と金の分別を行うのだそうです(沈降工程)。
その後、先程の3本の出っ張りを前側に位置させた状態で、水面付近で半円を描くように皿を大きく3回動かし、皿の上部に存在する要らない砂利を水槽へ戻していきます(排出工程)。
この、沈降工程と排出工程を繰り返し、皿の中に残る砂を少なくしていきます。皿を傾けた際に広がる砂が、3本の出っ張りの範囲に入る程度にまで減ったら、今度は皿を片手で持って揺すりながら、皿を立てて砂を水槽に戻していきます。この時、比重の大きい金は、皿の下に沈み、多少上にあったとしても3本の出っ張りに引っかかるため、水槽に落ちてしまう事は無いと説明があるのですが、自分の腕を信じられないと、うっかり金も流してしまいそうで、ドキドキします。
そして、少なくなった砂がさらに減って行くと、皿の底や、出っ張りのふちに、キラリと光る金色が見えてくるのです。この瞬間が、“あった!”と、大人でもうれしくなってしまうテンションアップの瞬間だったりしますので、皆さんもぜひ、ドキドキからのハイテンションを味わってみてください。
ちなみに現在金山博物館の砂金採り体験コーナーでは、20周年を記念して、砂金20%増量中の他、砂プラチナも入れられていますので、一攫千金のチャンスが大幅アップしています!(あくまで体験なので、一攫千金の気分を味わうという意味です)
ちなみに、初心者の大人で30分間に5粒の砂金が採れれば良い方とのことでしたから、今回の私の成果(金13粒、プラチナ3粒)は、かなり優秀だったと思います。金の性質を考えて、どのあたりに金が集まりやすいのかな?ということを考えて、砂を掬うと採れ易いように感じました。