新・世界遺産登録に沸く長崎市民が、夏にどうしても伝えたいこと
海外からの関心も高い原爆資料館を訪れた台湾人のコメント
私も長崎に戻ると必ず一度は立ち寄るのですが、修学旅行の学生や欧米人、中華系、韓国系の観光客も多く、レポートを取りながら真剣に当時の長崎の状況を勉強している姿を目にすることができます。
中華圏の方たちも「原爆資料館」に足を運んでいるのですが、彼らはこの地を訪れどのような事を感じているのでしょうか。台湾の旅行サイトで「原爆資料館」の総合評価を見てみると、4.5と非常に高い評価を付けています。
実際に足を運んだ台湾人のコメントを翻訳して抜粋してみました。
「親子で訪れるには最適な場所」
観覧者は原子爆弾の威力、その破壊力の強大さを知ることができるだろう。館内展示の写真または当時の遺産から原子爆弾の爆発が人類及び環境に対する被害を見ることが出来る。そして放射能は更に大きな副作用を引き起こしてしまう。原爆資料館は親子で訪れ教育をするための施設として非常に最適な場所だ。
「長崎必須の訪問場所」
長崎原爆資料館は歴史の写真と明確な記録を元に当時の第二次世界戦争による原爆の惨状を観ることが出来る場所。幸いにして生存した人が今もなお、人体の健康被害に放射能が影響を与えている事、歴史を省みて考えるスポットとして十分な場所。長崎を訪れた際は必ず行くべき。
「残酷な戦争記録の歴史記念館」
保存された多くの原爆の資料、人が起こした多くの関連する品物。そして長崎が原爆投下地として選ばれてしまった歴史叙述。記念館は忠実に原爆時の動画や画像および遺産を展示し、人々の心を重苦しくさせ、そして原子爆弾について紹介している。
台湾の隣国、日本で起きた出来事について、台湾人も非常に興味深いコメントを寄せてくれていました。
正直な所、戦争を直視したくない。忘れたい。折角の観光旅行で気分を重くしたくない。そんな意見もあると思います。私も長崎に生まれていなかったら同じ考えだったかも知れません。
ただ余り深く考えずに30分だけでも足を運んで、人類が起こしてしまった過去の歴史に少しだけ触れ、長崎で起きた歴史の一つとして頭の隅っこに憶えてもらい、戦争と平和について考えるキッカケに繋がればと思います。
- 長崎原爆資料館データ
- 長崎市平野町7番8号
- 観覧料:個人200円、小中高校生150円 ※小学生未満は無料
- 休館日: 12月29日~12月31日 (※図書室・ホールは12月29日~1月3日)
- 開館時間:4月、9月から翌3月:8:30~17:30 (入館は17:00まで)、5月から8月:8:30~18:30 (入館は18:00まで)、8月7日~9日:8:30~20:00 (入館は19:30まで)
- http://nagasakipeace.jp/japanese/abm/guide.html