日本産は次元が違う…海外でも絶賛された日本ウイスキーの聖地を巡る

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2018/11/10

蒸留所を巡る旅その4:大阪府「山崎蒸溜所」

image by: mTaira / Shutterstock.com

ウイスキービギナーが訪れたい日本の蒸留所として、やはり山崎蒸溜所は欠かせない様子。まさに日本ウイスキー発祥の地で、鳥井信治郎が蒸溜所を作るために候補地を選定する中で、

<山崎の水をスコットランドに送ったが、ウイスキー造りに最適の水、との証を得た>(『世界の酒6 日本のウイスキー』より引用)

ため、山崎が日本で最初の蒸留所の土地になったのだとか。山崎蒸溜所のある山崎とは、大阪府と京都府の府境にある天王山のふもとの水が豊かな土地。桂川、宇治川、木津川が合流する河川と、天王山の豊かな緑に挟まれた場所に、蒸留所が設けられています。とはいえ現在の視点で見れば、余市や白州などに比べると、周囲は住宅街ですから自然の豊かさは劣るように思えます。その点を小久保さんに聞くと、

「確かにそういった見方もできるかもしれませんが、まず山崎は水がおいしい土地です」

と教えてくれました。また、小久保さんによれば、ウイスキーは多彩なモルトウイスキー同士(またはモルトウイスキーとグレーンウイスキー)を組み合わせるブレンダーの力量や、ウイスキーを作る人々の哲学が極めて大きいとかで、スコットランドのアイラ島で作られるウイスキーについて書いた村上春樹さんの著書にも、

<人々のパーソナリティーと暮らしぶりがこの味を造り上げている。それがいちばん大事なことなんだ>(村上春樹『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』より引用)

といった、現地の蒸留所の方の言葉が紹介されています。小久保さんによれば、

「山崎のウイスキーは、しっかりした、コクのある甘みがあり、総じて華やか」

だという特色があるといいます。まさにこの華やかさが、山崎の方向性、いわゆる「山崎らしさ」みたいですね。

image by: mTaira / Shutterstock.com

ちなみに山崎蒸溜所は、新幹線からも見える大阪と京都の間にあります。関西在住者はもちろん、旅行で関西に訪れた際にも、立ち寄れる立地の良さもあります。ウイスキービギナーはとりあえず足を運びたい聖地と言えそうですね。

観光地情報
  • サントリー山崎蒸溜所
  • 大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
  • 075-962-1423
  • 定休日:年末年始・工場休業日(臨時休業あり)
  • 10:00~16:45(最終入場 16:30)
  • https://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/
  • 電話受付時間 9:30〜17:00

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