沖縄は豚足、静岡は豚モツ。日本全国のユニークな「おでん」を巡る旅
香川編
讃岐と言えば、うどん。そんな香川県のうどん屋には、おでんが一年中置いてあります。香川おでんの特徴は、つけだれです。香川のおでんはからしみそでタネを食べるのです。
うどんと一緒におでん、香川県民にとっては日常的な食事を、香川旅行ではぜひとも満喫したいですね。
愛媛編
香川県のお隣の愛媛も、みそをつけておでんを食べます。ただ、香川のからしみそとはちょっと違っていて、みがらしみそという麦みそベースのものを使います。
愛媛ではメジャーすぎて、みがらしみそ味の地域限定のポテトチップスまであるとの話です。
みがらしみそは愛媛の伝統調味料の1つであり、麦こうじから作ったみそに、和がらしを練りこんだ少し甘辛い味が特徴です。愛媛のおでん屋さんは、ご当地の味が楽しめる絶好の場所になりそうですね。
沖縄編
沖縄のおでんも、やはりご当地色のつよい仕上がりになっています。最大の違いは、タネに豚足が使われるという点ですね。
ほかにもソーセージ、旬の葉物野菜が使われ、葉物野菜は煮汁でさっとゆがいでいただくという、しゃぶしゃぶに近い食べ方をすると聞きます。
沖縄から見れば、おでんは海峡を飛び越えて台湾にまで伝わっています。おでんという共通のメニューから、地域の文化伝統、食文化の違いを感じる旅も楽しそうですね。
全国を見てみると、タネがユニークな地域、煮汁がユニークな地域、つけだれがユニークな地域など、さまざまなバリエーションがあることに気付きます。
ほかにも、例えば長崎ではトビウオでだしをとっておでん汁を作ったり、福岡では鶏でだしをとっておでん汁を作ったりと、ユニークなおでんがまだまだたくさんあります。
大阪ではクジラがおでんのタネになっていたり、北海道ではホタテがおでんのタネになっていたりと、語りつくせないほど実にさまざま。日本は土地、土地に豊かな食文化が根付いていると、おでんの違いを見るだけでもわかりますね。
image by:青森県
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