フルーツ寿司に血のおでん?海外で独自に進化した不思議な日本食

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2019/02/16

世界各国の独自の変化を遂げた「Sushi」

最後は世界各国で独自の変化を遂げる寿司について。日本貿易振興機構(ジェトロ) 農林水産・食品調査課が2013年に行った『日本食品に対する海外消費者意識アンケート調査』を見ると、アジア各国で、あるいは欧米で「すしが好き」という声は最も多いと分かります。

image by: Andriy Blokhin / Shutterstock.com

これだけ寿司が世界化していくと、当然すしの現地化も進みます。エビとアボカドの組み合わせはもはや当たり前。

『世界遺産になった食文化8 日本人の日本人の伝統的な食文化』(WAVE出版)にも書かれている通り、世界各国ではイチゴやキウイなどフルーツをあわせたフルーツずしも登場しているほど。

フルーツ寿司 image by: Shutterstock.com

前に旅したメキシコなどでは、巻きずしを揚げたような食べ物もありました。

チキンと野菜が入ったメキシコ風の寿司 image by: Shutterstock.com

「アボカドの寿司とメキシカンソースのかかった寿司!」

上述したフルーツずしなどの激しい変化でなく、同じ日本流の寿司であったとしても、人気のネタは日本と違ってきます。日本貿易振興機構の調査で明らかにされている通り、総じて諸外国ではサーモンが主流で一番人気

筆者も先だってオランダ周辺に取材でしばらく滞在し、アムステルダムなどのスーパーマーケットで毎日買い物をしていましたが、寿司コーナーに並んでいるパック入りの握りずしは、全てのねたがサーモンで統一されていました。

image by: Shutterstock.com

日本でも近年は、サケ大国のノルウェーの協力の下でサーモンがメジャーなねたの1つになりましたが、世界ではサーモンが一番人気なのですね。

今回は、世界で進化した日本食をいくつかご紹介しましたが、国ごとの特色が現れていましたね。世界にはまだまだ私たちの知らない現地化した和食メニューがたくさんあるのではないでしょうか。ぜひみなさんも海外へ行かれた際は独自の日本食に挑戦してみてはいかがでしょうか。


image by: Andriy Blokhin / Shutterstock.com

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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