博物館に行けば、珍しいモノを見ることができますが、実は他にも楽しみ方がたくさん！全国の博物館のなかには、貴重な化石発掘、化石クリーニング作業の見学ができるところも点在しています。

でも、泊まりがけで何日も地面を掘るのはちょっと…と思っても大丈夫。数時間で体験できるコースも用意されていますので、家族での体験学習にもおすすめです。

早速、全国にある化石発掘体験ができる博物館をご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

久慈琥珀博物館／岩手県久慈市

琥珀は数千万年前の樹脂が地中で化石化したもので、中に昆虫や植物が閉じ込められているものも多く、貴重な考古学資料です。久慈市は、この琥珀の国内最大の産地で、そこから「久慈琥珀博物館」ができました。

同博物館では琥珀採掘体験を提供しており、アイスピックや移植ベラを使って白亜紀の地層を採掘できます。

採掘した琥珀は持ち帰ることができますのでぜひチャレンジを。ただし重さ1kg以上のもの、昆虫が入っているもの、琥珀以外の動物化石などは博物館預かりです。

伊豆アンモナイト博物館／静岡県伊東市

「伊豆アンモナイト博物館」では、化石のクリーニング作業の見学をすることができます。

化石のクリーニングとは、産出現場で大ざっぱに採取された化石を含む石から、化石を取り出す作業のこと。この作業は根気と時間を要するため、産出現場での作業としては不向き。

なので持ち帰ってからの屋内作業とすることが一般的なのだとか。貴重な作業を見学できるので、家族で一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

※化石クリーニング体験は現在、休止中です。再開の目処は立っておらず、館長の実演のみ見学可能（2022/07/06時点）。

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瑞浪市化石博物館／岐阜県瑞浪市

「瑞浪市化石博物館」は、1974年に開館した化石専門の博物館です。収蔵化石は約25万点以上、約3,000点の化石を常設展示しています。

こちらの博物館では「みずなみ化石教室」として、月1回で発掘体験を提供しています。コースは3つで、まずは「半日コース」では、博物館を見学したあと野外学習地で化石採集。

続いて「一日コース」では、午前中は半日コースと同じで、午後は石膏を使った化石の模型づくりと、午前中に採集した化石のクリーニングをします。

そして「上級コース」です。こちらは地層見学、化石採集、化石のクリーニング、名前付けをします。発掘以外でも「恐竜の模型を作る」「琥珀の原石を磨いて標本を作る」など、手仕事の好きなかたにとっては魅力的な教室があるのも特徴です。

福井県立恐竜博物館／福井県勝山市

「福井県立恐竜博物館」は、2000年に開館しました。博物館のある勝山市は、恐竜化石の一大産地です。同博物館では、「野外恐竜博物館」として化石発掘体験を提供。

実際の発掘現場をベースにして「観察広場」「展示場」「化石発掘体験広場」の3つのゾーンをつくり、2つの発掘体験コースを設けています。

「通常コース」は観察広場で発掘現場見学、展示場で展示を見て解説を聞き、化石発掘体験広場で発掘現場から持ってきた石を叩いて化石を取り出すという内容。「化石発掘体験60分コース」は化石発掘体験だけというコースです。

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• ※一部、内容を更新しました（2022/07/06）。