日本で食べたあのご飯が忘れられない…外国人が懐かしくなる「おふくろの味」
日本の「カレーライス」には一目置く/インド出身
カレーの本場のひとつといえば、インドですよね。筆者の暮らしているまちでインド料理店に勤務するインド出身の友人に、「日本で好きなおふくろの味は?」と聞くと、何か笑いを狙うような顔で「カレー」という答えが返ってきました。
彼のお店では、本格的なインド式のおいしいカレーを食べさせてくれます。お盆のようなプレートに、いくつかの小皿が並び、そのなかに数種類のカレーを入れてくれる人気店です。
日本のカレーよりもインド出身の彼が作るカレーの方が本場の味ともいえますし、味もスパイスの奥深さが感じられて、外食としては本格的な味を楽しめるインドのカレーに軍配が上がっている印象があります。しかし、
「日本人の友だちの家に招待されて、家庭料理としてカレーを食べさせてもらいました。トロトロで甘いカレーは、インドのカレーとはまた違って、日本独特の家庭料理だと思います」
との話。また異なるカレーの姿として、インド人も日本のカレーには一目を置くみたいですね。
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ちなみに、SUUMOジャーナルが20~59歳の日本人男女に好きな「母親の家庭料理」を聞いた調査があります。そのランキング結果を見ても、1位は圧倒的な得票数でカレーが選ばれていました。
筆者も個人的にはカレーこそ家庭料理という印象があります。わが家のカレーはなぜか水分が多く、「学校給食と違って、なんでこんなにスープみたいなカレーなんだろう」と思っていた記憶があります。
多分、単純に調理の段階で水の量が多かったのかもしれませんね。こういった点も含めて、家庭によって作り方や味付けが異なるのもおふくろの味なのですね。
先ほど述べたインド人シェフのように、スパイスにもこだわった本格的なカレーではなく、市販のルーを使って作る、ある種の「インスタント」カレーです。
しかし、父親や母親の愛情がこもった家庭のカレーには、プロのシェフもある部分では「勝てない」と感じるのかもしれませんね。