標準語やと思っとった…上京して通じなかった悲しい「方言」たち

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2020/04/15

数年前、ポカポカとした春の陽気が感じるころ。四国から都内の大学に進学したライター・赤池は、とある授業中にカルチャーショックを受けました。それは教室内の机を動かすとき。クラスメイトに「その机かいといて」と伝えると、「え?どういう意味?」といわれたのです。

周囲を田んぼに囲まれBGMはウシガエルなド田舎で育ってきた私は、そのときに初めて机を運ぶという意味の「机をかく」という言葉が方言だったと知り、とても衝撃を受けたのです。

みなさんも地元から離れ、違う土地で新生活を始めたとき、私のように標準語だと思っていたのに実は方言で意味が通じなかった…という経験はありませんか?

そこで今回は、以前募集したアンケートに回答してくださった読者のかたの証言をもとに、「上京して通じなかった悲しい方言たち」をご紹介します。

第1弾に引き続き、面白い方言がたくさん!新たな発見があることを間違いなしです。まずは道産子さんたちの方言から。北海道といえば、鳥の唐揚げを「ザンギ」と呼ぶのはもはや当たり前。ほかにもこんな方言がありました。

なんまら、手袋を履く/北海道・東北地方

image by:Shutterstock.com

なんまら面白い(とても面白い)/北海道

なんまら」とは「なまら」の間に「ん」を入れた、なまらより少し強い意味です。ニュアンスとしては「すごくおもしろい」より、「すっごくおもしろい!」のほうが近いかもしれませんね。

手袋を履く(手袋をつける)/北海道

手袋の後ろに続く動詞は「はめる」とか「つける」をイメージしますが、北海道では「手袋を履く」というそうですよ。靴下と同じ使い方ですね。

とろげる(片付ける)/青森県

青森県では、「片付ける」ということを「とろげるとろける」というそう。何かを片付けておいてほしいときに「部屋をとろけておいて〜」と伝えるのですね。なんだか片付けておいてというより可愛らしく聞こえます。

おはよう靴下(穴があいた靴下)/宮城県

image by:photoAC

宮城県では、ちょっと不思議な「おはよう靴下」なるものがあります。一風変わった呼び方ですが、これは「親指の部分に穴があいた靴下」を意味するそうで、宮城県のなかでも仙台市で使われているみたいです。


では、かかとに穴があいた靴下はなんていうのでしょうか?宮城出身の読者のみなさん、また教えてくださいね。

い(いらない)/岩手県

何かを断るとき、岩手県では「」というみたいです。例えば、自宅でお母さんに「おやつはいる?」と聞かれたときに「い(いらない)」と答えるような感じでしょうか。こちらもとても可愛い方言ですね。

四国出身の筆者は無愛想に「いらん(いらない)」といってしまいがちなので、キュートに「い」っていいたいです。

け(食べなさい・来なさい・かゆい)/秋田県

image by:photoAC

岩手県の方言「い」に似ているのが、秋田県の「」です。実はこの「け」には3種類の意味があって、「食べなさい来なさいかゆい」という意味の方言なのだとか。

一文字で会話ができてとても便利ですが、シチュエーションによってどんな意味の「け」なのかを見極める必要がありそうですね。

こわい(疲れた)/山形県

残業をして疲れているとき、「あ〜こわい」と不思議なことをいっている人がいたら、それは山形県民かもしれません。

山形県では「疲れた」を「こわいこわえ」といい、「しったげこえ〜」は「めっちゃ疲れた」という意味なんだそう。ちなみに「こわい」を使うのは山形県だけでなく、北海道でも同じような意味で使われているみたいですよ。

がおる(病気になる)/福島県

「蹴る」を「けっぽる」という福島県では、病気になったことを「がおる」といいます。聞くだけだとなんだか若者が使っている略語みたいです。LINEなどで「まじがおった〜」という人がいたら、ライオンになったわけではなく、病気になったという意味なのですね。

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