標準語やと思っとった…上京して通じなかった悲しい「方言」たち
ばった、すそびんぼう、てんぽこき/中部地方
ばった(取った)/静岡県
「その席バッタ!」という人がいたらそれは静岡県民かもしれません。この「ばった」とは虫のバッタではなく、「取った/押さえた」という意味で、「その席ばった」というと「その席取った」ということなのです。
ぐろ(隅)/愛知県
最近ではグロテスクなことを略して「グロ」といいますが、愛知県には違った意味の「ぐろ」という方言があります。
このぐろは「端っこ」や「隅」ということで「その机ぐろに寄せておいて」というと「その机を端っこによせておいて」ということになるそうですよ。
すそびんぼう(女たらし)/愛知県
続いては愛知県の名古屋市の方言をご紹介します。名古屋では「好色/女たらし」のことを「すそびんぼう」というそう。由来が気になりますね…ほかにも名古屋市では「怖い」を「おそがい」、「暖かい」を「ぬくとい」というみたいですよ。
ごしたい(疲れた)/長野県
長野県の諏訪地方では、「疲れた」などの意味として「ごしたい/ごしてえ」を使うそう。疲れたという言葉の最上級を表すそうで、「あ〜ごしたい」で「あ〜疲れた」という意味になるのですね。
てんぽこき(ウソつき)/新潟県
日本有数の米どころで美味しい日本酒がたくさんある新潟県には「てんぽこき」という方言があります。これは「ウソつき」を意味するのだとか。
ほかにもおしゃべりな人のことは「しゃべっちょこき」、お寝坊さんのことを「ねぼこき」といいます。「〜な人」を「〜こき」というみたいですね。
べと(土)/福井県
続いては福井県の言葉の「べと」について。このべととは「土」を意味します。今回福井の言葉を教えてくれた人によると「べとにばいをちゅっくりさす」で「土(べと)に棒(ばい)をさす(ちゅっくりさす)」という意味なのだとか。
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