京都府のディープな博物館~石・鉱物編~【舞鶴市・亀岡市・福知山市】

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2021/01/29

縁の下の力持ち!包丁研ぎに欠かせない砥石の世界へ

天然砥石館(森のステーションかめおか 匠ビレッジ内)

亀岡市にある「森のステーションかめおか」は亀岡市の特産品である天然砥石や薬膳食材チョロギについて知ってもらおうと作られた展示・体験型の施設です。こちらの1階にある「匠ビレッジ」には、天然砥石(といし)の魅力を伝える「天然砥石館」があります。

みなさん砥石はご存じですか?砥石とは、主に刃物を研ぐときに使う石のことで、亀岡市は現在でも天然砥石が産出される国内有数の貴重な産地なのです。

天然砥石館では亀岡産の天然砥石のほか、日本全国や海外の砥石を展示しています。さっそく館内を見ていきましょう!

フロアは4つに分かれており、中央には天然砥石の採掘のようすを再現したジオラマや、採掘現場の写真が展示されています。

そして入って右奥の部屋には日本や海外の砥石が展示されています。海外では包丁を研ぐよりも、カミソリを研ぐのに使うことが多いそう。お手入れと趣味の両方の感覚なのだとか。

また、隣の部屋(撮影禁止)では国内で採れた貴重な仕上げ砥石が見られます。一言に砥石と言っても種類はさまざまで、荒砥や中砥、仕上砥など粗さが違います。紙やすりと同じように、目の粗いものから順番に細かいものにして仕上げていくんですよ。

では実際に包丁を研いでみましょう!ここでは自分の包丁を持参してセルフで研いだり、スタッフのかたに研ぎ方を教わりながら研いだりと、自分に合ったコースを選べますよ。

まずは表の面から、包丁の先端→真ん中→手元の順に研ぎます。このとき、ほんの少し包丁の背の部分を持ち上げて角度をつけます。そして、力を入れずにス―――っと包丁を前後させて研いでいきます。あまりにも滑らかに包丁が動くので、包丁研ぎ初心者の私にとって本当に研がれているのか半信半疑でした……。

そして裏側も同様(片刃は裏面全体を研ぐ)に研ぎ、仕上げをして完了です。研ぎたての包丁は、紙もスッパリと切ってしまうほどの切れ味!館長の上野さんいわく、100均の包丁でもきちんと研げばびっくりするくらいの切れ味になるのだとか。


この体験はお子さんもできますが、一緒にいる保護者の方が夢中になってしまうことが多いのだそうですよ(笑)ちなみに天然砥石は購入することもできるので、自宅で切れ味の良い包丁を使いたいかた、必見です。

天然砥石館も紹介している「森のステーションかめおか」の記事はこちら↓

美味しい薬膳レストランと天然砥石の魅力を伝える「森のステーションかめおか」

■■INFORMATION■■
天然砥石館(森のステーションかめおか 匠ビレッジ内)
場所:京都府亀岡市宮前町神前長野15
電話:050-3700-1014
時間:10:00~16:00
休館:月~水曜
料金:入館無料(セルフ研ぎ体験 500円/チャレンジ包丁研ぎ体験 2,000円※要予約/砥石制作DIY 1,500円~※要予約)

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