京都府のディープな博物館~石・鉱物編~【舞鶴市・亀岡市・福知山市】
魔物を滅する鬼瓦に釘付け!
日本の鬼の交流博物館
昨年は“鬼”が日本中を熱狂させた年でしたね。そして福知山には鬼の博物館、その名も「日本の鬼の交流博物館」があるんです!
世界中の鬼の文化・芸能を展示し、鬼を知り(学習)、鬼と遊ぶ(交流)空間として、全国でも珍しい鬼に特化した博物館として平成5(1993)年に開館しました。
鬼への追求を深めるための貴重な資料を閲覧できるライブラリーを設置した「鬼文化研究所」も併設し、地域の鬼文化研究の中枢を担っているそう。
ここでは、「日本の鬼」「世界の鬼」「大江山の鬼」、そして「鬼瓦」の4つの展示ブロックがあります。今回は「鬼瓦」に焦点を当てて見ていきましょう!円環状になった廊下を進むと現れる鬼瓦たち。ずらりと並ぶさまは迫力満点です。
こちらでは日本の代表的な鬼瓦が、実物とレプリカを織り交ぜて50点ほど展示されています。写真は、大陸からもたらされた瓦技術の技法で作られた奈良時代のもの。鬼瓦は時代を経るごとに立体的に、怖い顔になるのだとか。
こちらは室町時代、豊臣秀吉が広島の厳島神社に奉納したものです。先ほどの奈良時代のものと比べると、めちゃくちゃ怖くなってますね。今すぐ退治して!と言いたくなるほどの迫力ですが、鬼瓦は魔除けとして使われているのです。こわーい顔で悪いものを祓ってくれているんですね~。
ちなみに博物館の外には大きな鬼瓦がありますよ。人と比べてもこのサイズ感!これは、高さ5m、重さ約10トンの日本一の大きさを誇る「大江山平成の鬼瓦」です。
日本鬼師の会に所属する全国の鬼瓦職人が、顔を約130のパーツに分けて、全国各産地の土と焼成技法で作り、それらを現場でつなぎ合わせたのだそう。職人さんたちの魂がこもったこの鬼瓦なら、どんな魔物も近づけませんね。
ほかにも日本の鬼や世界の鬼などたくさんの鬼に出合えます。ぜひ、鬼の歴史に触れてみてください。
節分の鬼や、大江山の鬼伝説なども掘り下げた記事はこちら↓
節分の由来と“鬼”の正体〜大江町の日本の鬼の交流博物館で聞く〜
■■INFORMATION■■
日本の鬼の交流博物館
住所:京都府福知山市大江町仏性寺909
電話:0773-56-1996
開館時間:9:00~17:00(入館は〜16:30)
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:330円(高校生 220円/小中学生 160円)※15人以上の団体の場合割引あり
公式ホームページ
- source:KYOTO SIDE
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