「アンタ」って呼んじゃダメ!海外で日本人が言いそうな「NG」ワード

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2021/05/19

とろい、あー!/イタリア語

image by:Shutterstock.com

最後は、イタリアで注意したい禁断のNGワードについて。日本は電車も会議も歯医者の治療も、定刻通り(予約の時間通り)に進んでいますが、諸外国によっては、状況が異なるケースもあります。

例えばラテンの国、イタリア人はヨーロッパのなかでも、時間におおらかな国として有名です。

今回、執筆にあたって友だちのイタリア人ジャーナリストにSNSで聞いてみると、待ち合わせ時間にはむしろ、ホストの人たちの準備を急がせない配慮もあって、わざと遅れると教えてくれました。

意図して遅れているわけですから、イタリア人は時間にルーズどころか、かえって時間を意識して行動しているとも解釈できます。

ただ、その言い分は遅れてくる人の主張です。待たされる方は、ちょっと納得できない感情が積み重なってくるかもしれません。

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旅先のイタリアでのんびりできるスケジュールなら、現地の流儀に任せて、全てをおおらかに見ることができるでしょう。

しかし、トランジットなど、1分1秒が大事になってくる状況で、時間におおらかな国民性を目の当りにしたら「とろい、あー!」と思わず口から出てしまうかもしれません。

ただ、いくらイライラしていてもイタリアで「とろい、あー!」とはいわない方が無難です。

イタリア語で「Troia」に聞こえてしまう恐れがあるからです。イタリア語の「Troia」は、英語でいう「sow」だとか「whore」になります。


見慣れない英単語ですが、「sow」は「メスブタ」、「whore」は「ふしだらな女」です。要するに、女性に対する侮辱の言葉で、大変失礼に当たるNGワードです。

何かに急いでいても、イタリアでは口が裂けても「とろい、あー!」と言葉にしてはいけないフレーズなのですね。

このように何気ない日本語が外国語では意外な意味を持つケースは少なくありません。なかには、現地で使うと大変失礼にあたるNGワードである可能性もあるので、トラブルのもとにならないよう注意しておきたいですね。

新型コロナウイルス感染症の影響が収まって、再び自由に旅ができる時代が戻ってきたら、事前に「予習」をしてから旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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