下の毛ないの!?外国人からよく聞かれる「日本への誤解」7選
4. みんな、武道の経験者?
アメリカに行ったときに「空手」の道場がありました。屈強な空手家たちが道着を身に付け、畳の上で正拳突きなど型の練習をしている光景を見たとき、ちょっと不思議な気持ちになりました。しかも、英語で「道場」は「dojo」です。
その後、その習い事をしている人たちと話すとすぐに、「やはり日本人は柔道や剣道、空手を誰もがやっているから、オリンピックなどでもレベルが高いのでしょ?」というイメージを抱いている様子が分かりました。
ほかにも例はたくさんあります。ネパールのビラトナガールという場所に長期滞在しているとき、知り合いの実家の屋上で、筆者が習っていた少林寺拳法を現地の子どもたちに披露する機会がありました。
そのときの子どもたちが見せた興奮は尋常ではなく、現地の子たちと突きやけりの練習をしていました。
道場を開けば現地で生活できるかもしれないと本気で思うほど、子どもたちも「やはり日本人はすごい」といっており、日本人=武道のたしなみがあると考えているのですね。
しかし、実際はどうでしょうか。確かに日本人は武道を学ぶ機会が少なくありません。
特に幼いころは習い事として武道をやる場合もあるでしょうし、中学校や高校の体育の授業で、柔道や剣道などを選択制の中で、選んでやった経験もあるのではないでしょうか。ただ、国民全員が武道に心得があるかといえば、違うと思います。
「禅」の話も同じで、「日本人は全員が禅をしている」「禅をするための場所がそこかしこにある」とカナダ人にいわれた経験もあります。
これも武道と通ずる部分があると思いますが、ちょっと経験したくらいで、実際には日常的にやっていない人の方が圧倒的に多いはず。
何となく日本の印象といえば、武道や禅といった「クール」なイメージがあり、そのイメージに引っ張られているのかもしれませんね。