「愛してる」を意味する方言が、日本全国で意外と違ってて全部エモい【一覧付き】
北陸エリア「愛してるすけの」
南関東エリアから西へ移動すると、また方言が強まってくる様子。長野県では、語尾に「〜ずら(だよ)」とつけて、「愛してるずら」などと表現されているようです。
「愛してるすけの」/新潟県
「新潟県民は『〜だから』の意味で『〜すけの、っけの』を使うので、友だちから『毎月記念日のお祝いしてすごいね』なんていわれたら、『愛してるすけの〜(愛してるからね〜)』とか返しますね」(新潟県出身)
やさしい感じが出てとても素敵ですね。合わせて新潟弁の告白フレーズを聞いてみたところ、「おめさんこと好きだすけ、つきあってほしやんだども、どっけだい?」とのセリフをいただきました。
「あなたのことが好きだから、つきあってほしいんだけど、どうですか?」とのことですが、新潟弁になじみがないと聞き取れずにフリーズしてしまいそうです。
「愛しとるよ」/石川県
「愛してるなが」/富山県
富山県の方言では、語尾に「〜が」をつけることがあります。「愛してるなが!(愛してるの!)」と、強気なニュアンスで使われるのだそう。
中部エリア「愛しとるだに」
住んでいる地域によって複数の方言が使われている中部エリア。このあたりでは「愛してる」がどのように表現されているのでしょうか。
「愛しとるけ」/岐阜県
「標準語の『〜する』が、こっちでは『〜しとる』となるので、『愛しとるけ』とか『愛しとるで』っていいますね。県内でも東濃弁とか岐阜弁とか複数の方言があるので、エリアによってイントネーションとか多少変わります」(岐阜県出身)
たとえば「好きだから、つきあってくれませんか?」と伝えるにしても、東濃弁なら「好きやもんで、付き合ってくれん?」、岐阜弁なら「好きやけ、付き合ってくれんけ?」となるのだそう。
その土地出身の人でなければ、使い分けるのはなかなか難しそうですね。
「愛しとるだに」/愛知県
愛知県も、名古屋弁、尾張弁、三河弁と地域によって方言が使い分けられています。
「三河弁は語尾に『〜が』『〜に』などが付きます。先祖代々使ってるのであまり方言として意識したことはないですね。『〜だに』は年配の人が主に使う方言ですが、田舎の若者はいまも使ってるので、『愛しとるだに』とかいうんじゃないかな?」(愛知県出身)
名古屋弁なら「愛しとる」、尾張弁なら「愛しとるがね」など、ほかにも多くのバリエーションがあるのだそう。こちらも使い分けが難しいですね。