男性のシンボルにジャガイモまで!?世界にあるユニークな「博物館」5選
首輪博物館/イギリス
突然ですが、「首輪」を英語でなんというかご存じですか?「○○を英語でいえますか?」的なタイトルの英語参考書が本屋に山ほど並んでいますが、首輪はどうでしょう。
答えは「dog collar」です。「collar」の原義は「首」で、「首」から「首飾り」になり、服のえり、医療用の首巻き、そして首輪などの意味を現在では持っています。
そんな首輪を集めた博物館「首輪博物館(The Dog Collar Museum)」がイギリスにあります。犬好きにはたまらない、逆に、犬好きでもない人からすればちょっとびっくりな博物館ではないでしょうか。
コレクションの内容は、15世紀にスペインで使われていた鉄製の大型犬の首輪、16世紀に使われていたスパイク付きの鉄製首輪、彫刻が施された金色の首輪から始まって、20世紀につくられたおしゃれなネックレス状の首輪、プラスチック製の首輪に至るまで130点を超えます。
そもそもこのコレクションは、アートや骨董品の熱心な収集家であるガートルード・ハントさんが、個人の情熱で収集したものだとか。
1977年に、ヨーロッパ各地から集めた犬の首輪のコレクションをカートルードさんが60点以上、リーズ城保存財団に寄贈しました。その後、継続的な購入や寄贈によって首輪のコレクションが充実し、現在に至っているのですね。
芝刈り機博物館/イギリス
続いては、イギリスのリバプール近く、サウスポートにあるちょっと変わった博物館「英国芝刈り機博物館(British Lawnmower Museum)」です。
そもそも「lawnmower」という英単語、ご存じでしょうか。「lawn」は「芝生、芝地」で、「mower」は辞書を調べると「刈り取り機」とあります。組み合わせると「芝刈り機」ですね。
約300を超える展示品のなかには、世界最速の芝刈り機だとか、世界で最も高額な芝刈り機だとか、芝刈り機のエンジンを活用した船外機(ボートの船尾に取り付ける着脱式のエンジン)だとか、太陽光発電で動くロボット刈り機だとか、過去200年の歴史の中で育まれてきた芝刈り機が含まれています。
お金持ちや有名人の使った芝刈り機の展示では、チャールズ皇太子とダイアナ妃の芝刈り機まで置いてあるそう。
日本人で芝刈りを日常的にする人はなかなか多くないと思います。「なんでこんな芝刈り機の博物館なんてできちゃうの?」と思うかもしれませんが、イギリス人の芝に対する執着はすさまじいです。
そんなカルチャーショックも含めて、リバプールに訪れた際には、ちょっと足を延ばして訪れてみてはいかがですか?