衝撃の「ビキニ」が日本へ上陸。世界に革命をもたらした水着の歴史とトレンド
明治時代に大きな変化を遂げる水着
ふんどしを履き続ける男子も確認できるなかで、次いで、明治20年代半ば~30年代に湘南海岸一帯で海水浴が盛んになると、いわゆる「しま馬スタイル」が登場します。
ひざ丈の半袖ワンピース型で、2色のボーダーニットの水着です。上に掲載した錦絵を見ても、しま柄の水着を男女が着用している様子が見て取れます。
その「しま馬スタイル」のトレンドは大正時代まで続きます。
一方で、黒いシュミーズ(女性用下着の一種で肌にまとい胸からももまでを覆う)型の水着、ランニング・シャツ型の水着など、新たなバリエーションもどんどん展開されていきました。
20世紀に入ってからも、ヨーロッパでは水着の進化が続きます。
袖なしのシャツにひざ丈のキュロット(半ズボン)、あるいは短袖のチュニック(筒形のシルエットで腰からひざあたりまでの丈の衣服)に靴下といったスタイルが生まれました。
その後、1920年代に入ると日焼けの大流行も手伝って水着は縮小化し、肌の露出が増えていきます。
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