衝撃の「ビキニ」が日本へ上陸。世界に革命をもたらした水着の歴史とトレンド

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2022/08/20

暑い日々が続いていますね。プールや海などへ出かけてもう水浴びをしましたか?そんな水浴びには「水着」が必要不可欠。

ただ、水着にも流行がありますし、年齢によって好みも体型も変わるので、10年も20年も前のものを着て海に行くわけにはいかないですよね。

そこで今回は、夏にぴったりの話題として、日本と世界の「水着の歴史とトレンド」についてご紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

江戸時代の男性は「ふんどし」が水着だった

ふんどしのイメージ。1867年「パリ・ル・ツール・デュ・モンデ」に掲載。image by:Shutterstock.com

水着と一口にいっても、海に行くだけでなく、プールや川に行く際にも着ます。さらに学校の授業で着る場合もあるので、水着の定義によって書く文章がだいぶ変わってきそうな印象があります。

そこで今回の「水着」とは、前提として学校の授業とは無関係に、

<健康増進、避暑、レクリエーションとして海岸で水につかる>(小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』より引用)

上記の際に着る海水浴のウエアを水着と定義して話を進めたいと思います。

そうなると漁労などとは別に、健康促進や避暑、レジャーを目的として人間は、いつから海水浴を楽しんでいるのかについても知っておきたいところ。

ただ、この点については幸いにも数々の情報があり、百科事典にも学術論文にも記述が豊富にありますので、おさらいしておきましょう。

世界各地の人間はもともと、原始的な医療法・自然療法として、あるいは鍛錬法として海に入っていたそうです。日本も例外ではなく、「潮浴(しおあみ)」や「潮湯治(しおとうじ)」の呼び名で、古くから海に親しんできました。


<海水浴場開設以前から、海中に直接身を浸す潮湯治という行動様式が存在していた>(我が国における海水浴の受容・発展に関する研究一大野海水浴場(潮湯治場)ーより引用)

それこそ日本の場合、平安・鎌倉時代から海水の治癒効果が知られていたそうです。

「源実朝」image by:Hannah, Public domain, via Wikimedia Commons

鎌倉時代には、源実朝(みなもとのさねとも)が鎌倉、現在の神奈川県の海に入って病を治していたと『吾妻鏡(あづまかがみ)』にも書かれています。海水療法としての潮浴は一般的だったのですね。

ただし、このころの海水浴には、国と地域に関係なく、専用の水着が存在しなかったと『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)に書かれています。

日本の場合は、女性だと腰巻とじゅばん男性はふんどし姿で海に入りました。じゅばんとは当て字で「襦袢」と書き、もともとはポルトガル語です。肌に直接着る短衣で、16世紀ごろに南蛮人によってもたらされました。

その意味で、平安・鎌倉のころの日本人女性はじゅばんを持ちません。日常的に利用する何らかの着衣を利用して、潮浴していたと考えられます。

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