まさか逆の意味に!?日本とは違う世界の「YES&NO」ジェスチャー
世界の「ノー」が日本と違いすぎる…!
首を左右に振る/インド
次は否定を意味する「ノー」のジェスチャーについて。日本では主に「首を横に振る」ことで、「いいえ」を表現しますが、先ほどもご紹介したインドでは、まったく違ったジェスチャーで「ノー」を表します。
なんと、肯定のときと同じように「ノー」のときも「首を左右に振る」のだそう。一見すると、否定なのか肯定なのかわからなくて戸惑ってしまいますよね。
実は見分け方があって、ゆっくりとしたスピードや、まゆをひそめながら首をふるときは、「あまり同意できない」を意味するみたいです。
YouTubeの「This Is Barry」チャンネルで動画を投稿しているバリーさんが、わかりやすく解説しています。
上記の解説動画を見てみると、頭を振るスピードが速いときほど「とてもいい」という意味なのだとか。ただ、見慣れていない日本人やほかの国の出身者からすると、見分けるのはかなりの難易度ですね。
まゆをつり上げる・目を開く・首を後ろにそらす/ギリシャ
続いて、ギリシャの「ノー」を意味するジェスチャーについて。インドでは首を振ることで、否定を意味するとご紹介しましたが、ギリシャではもう少し簡単で見分けがつきやすいです。
例えば、「まゆをつり上げる・目を開く・首を後ろにそらす」などの動作で「ノー」を示すのだそう。「まゆをつり上げる」ことに関しては、フィリピンとは逆の意味になりますが、日本人だとなんとなく察することができますよね。
また「目を開く」動作は、驚いたときにするジェスチャーのひとつですので、こちらも意思表示として否定に近い表現方法かもしれません。
ただ「首を後ろにそらす」ことに関しては、あまり見慣れないジェスチャーなので知らないと分からないですよね。
実際に、ギリシャ人が運営するギリシャ語の学習コンテンツ「GreekPod101.com Blog」によると、以下のように書いてあります。
<The Greek gesture used to say “no” can be a bit tricky. It includes raising the eyebrows and tilting the head backwards instantly. This gesture often includes the mouth and a subtle clicking of the tongue>(GreekPod101.com Blogより引用)
日本語訳「ギリシャのジェスチャーで『ノー』を表現する方法は少しトリッキーです。まゆを上げ、首を後ろに素早く傾けます。このジェスチャーにプラスして、口と舌でわずかに音を鳴らす場合もたまにあります」
このギリシャ人が行う動作たちについては、それぞれバラバラに行うのではなく、まとめて全て「首を後ろにそらす・まゆ毛をつり上げる・目を開く」ことによって、「ノー」という意味を表現するみたいですね。
たしかに少しトリッキーなジェスチャーですが、「イエス」と「ノー」の動作が近いインドよりもわかりやすいのではないでしょうか。
このように世界各国ではさまざまなジェスチャーで、「イエス」や「ノー」と表現することがあります。なかには日本人とは真逆の動作だったり、国によって違う意味になってしまうものもありましたね。
その国を訪れたときや海外出身者と交流する際は、私たちが知らないカルチャーについて知る貴重な機会です。ぜひこのような新しい発見を探してみてはいかがでしょうか。
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