LCC の知らなきゃ損、高額追加料金を取られないための「手荷物」ルール

Array
2024/05/25

実体験から伝えたいLCCでの手荷物トラブル

ヨーロッパ最大手のLCC「ライアンエアー」 image by:シカマアキ

LCCを初めて利用する場合、「手荷物が必ずチェックされる」「手荷物が1個から有料」などを知らない人が少なからずいます。

出発時の空港で知り、追加料金を支払わなければ飛行機に乗れないとなると、せっかくの楽しい旅行気分に水を差しかねません。

image by:Shutterstock.com

筆者の体験として、例えば、初めてLCCを利用したヨーロッパで、スーツケースを預ける代金を3,000円ほど請求されました。

そもそも航空券代金は5,000円ほどで割高に感じたものの、大きなサイズのスーツケースは、機内へ持ち込むことができません。いきなりLCCの洗礼を浴びました。

また、日本の空港では全員に対して「0.1kg」単位まで計測するものの、海外の空港ではけっこう大雑把です。

image by:lunopark/Shutterstock.com

ただ、キャリーケースを機内へ持ち込もうとすると係員に止められ、重量チェックを受けるのを見たことがあり、「見た目で分別か」と思ったことも。とはいえ、海外でも重量オーバーなどの追加料金は安くないので、ルール厳守は日本と同じです。

タイ・エアアジア(手前)とベトナムのベトジェット。どちらもLCC。image by:シカマアキ

ノートパソコンやカメラ・レンズなどの機材は、受託手荷物にできず、機内へ持ち込みたいもののLCCの7kgまでという重量制限がネック。精密機器だからと、ルールの例外にはなりません。実際にLCCでノートパソコン分が超過して機内持ち込みできず、出発空港から自宅へ郵送した知人もいます。

空港内の宅急便カウンターは便利。image by:TK Kurikawa/Shutterstock.com

お土産が増えた場合、自分で飛行機に乗せて持ち帰るのでなく、現地から「宅配便」を利用するのも手。空港で超過料金を支払うより安い、また、到着空港から身軽に帰宅できるメリットもあります。

手荷物がとても多い、また不安などある場合はLCCでなく、少し高くともFSCを利用しましょう。手荷物の心配をしなくてよい分、旅行中のストレスがないメリットはとても大きいです。


これだけは覚えておきたいLCC「手荷物」対策

ZIPAIRは国際線専門で手荷物を預ける列が長め。image by:シカマアキ

LCCの手荷物で気を付けたい、主な注意点をまとめました。

  • ■機内持ち込み手荷物はルール内に必ず収める
  • ■受託手荷物は基本1個から有料
  • ■少し高い運賃で買うのがいろいろお得
  • ■行きと帰りで手荷物次第で別の運賃を買うのも手
  • ■空港で追加料金より宅配便のほうが安いことも
  • ■手荷物が多い、不安な時はLCCよりFSCを利用
主要空港で見かける手荷物用のスケール。image by:Shutterstock.com

LCCは手荷物以外に、座席指定が有料、欠航時の振替が不便など、FSCと比べるとデメリットが多いのも事実。ただ、飛行時間が短いことも多く、座席が多少窮屈でも我慢できないこともありません。

一方、手荷物は超過すると持ち込めない、また高い超過料金が必要など、決められたルール内に収めないと乗ることもできないため、対策が必要なわけです。

何事も安いのには必ず理由があります。LCCも同様です。ただ、飛行機の運賃が高い時など、LCCはありがたい存在なのは確か。LCCならではのルールをしっかり知っておき、上手に利用してください。

  • image by:Shutterstock.com
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
いま読まれてます

ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

Website / Twitter / Instagram

エアトリ 100%、ピュアです。初体験が詰まった「ニュージーランド旅」が最高な理由
LCC の知らなきゃ損、高額追加料金を取られないための「手荷物」ルール
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます