LCC の知らなきゃ損、高額追加料金を取られないための「手荷物」ルール
実体験から伝えたいLCCでの手荷物トラブル
LCCを初めて利用する場合、「手荷物が必ずチェックされる」「手荷物が1個から有料」などを知らない人が少なからずいます。
出発時の空港で知り、追加料金を支払わなければ飛行機に乗れないとなると、せっかくの楽しい旅行気分に水を差しかねません。
筆者の体験として、例えば、初めてLCCを利用したヨーロッパで、スーツケースを預ける代金を3,000円ほど請求されました。
そもそも航空券代金は5,000円ほどで割高に感じたものの、大きなサイズのスーツケースは、機内へ持ち込むことができません。いきなりLCCの洗礼を浴びました。
また、日本の空港では全員に対して「0.1kg」単位まで計測するものの、海外の空港ではけっこう大雑把です。
ただ、キャリーケースを機内へ持ち込もうとすると係員に止められ、重量チェックを受けるのを見たことがあり、「見た目で分別か」と思ったことも。とはいえ、海外でも重量オーバーなどの追加料金は安くないので、ルール厳守は日本と同じです。
ノートパソコンやカメラ・レンズなどの機材は、受託手荷物にできず、機内へ持ち込みたいもののLCCの7kgまでという重量制限がネック。精密機器だからと、ルールの例外にはなりません。実際にLCCでノートパソコン分が超過して機内持ち込みできず、出発空港から自宅へ郵送した知人もいます。
お土産が増えた場合、自分で飛行機に乗せて持ち帰るのでなく、現地から「宅配便」を利用するのも手。空港で超過料金を支払うより安い、また、到着空港から身軽に帰宅できるメリットもあります。
手荷物がとても多い、また不安などある場合はLCCでなく、少し高くともFSCを利用しましょう。手荷物の心配をしなくてよい分、旅行中のストレスがないメリットはとても大きいです。
これだけは覚えておきたいLCC「手荷物」対策
LCCの手荷物で気を付けたい、主な注意点をまとめました。
- ■機内持ち込み手荷物はルール内に必ず収める
- ■受託手荷物は基本1個から有料
- ■少し高い運賃で買うのがいろいろお得
- ■行きと帰りで手荷物次第で別の運賃を買うのも手
- ■空港で追加料金より宅配便のほうが安いことも
- ■手荷物が多い、不安な時はLCCよりFSCを利用
LCCは手荷物以外に、座席指定が有料、欠航時の振替が不便など、FSCと比べるとデメリットが多いのも事実。ただ、飛行時間が短いことも多く、座席が多少窮屈でも我慢できないこともありません。
一方、手荷物は超過すると持ち込めない、また高い超過料金が必要など、決められたルール内に収めないと乗ることもできないため、対策が必要なわけです。
何事も安いのには必ず理由があります。LCCも同様です。ただ、飛行機の運賃が高い時など、LCCはありがたい存在なのは確か。LCCならではのルールをしっかり知っておき、上手に利用してください。
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