沖縄本島で屈指の透明度「瀬底ビーチ」周辺に、続々とSNS映えスポットが誕生

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2024/06/14

沖縄本島から橋を渡って行ける「瀬底島」は、透明度が高い白砂のビーチや美しい景色、リゾートホテル、さらに沖縄の離島ならではの素朴な雰囲気など、旅行客に人気が高い場所です。何より、船でなく車やバスなどで島へアクセスできる便利さもあり、「沖縄本島で最も近い離島」とも言われます。

特に、晴れた日は青空とエメラルドグリーンの海、そして沖に浮かぶ島々と海に太陽が沈んでいく夕陽の時間帯は、まさに絶景。それゆえに、沖縄県内はもちろん県外からも多くのリピーターがいます。

瀬底島や瀬底ビーチ、2024年からビーチに登場した新スポット、さらに島内の見どころなどを現地取材。写真映えするスポットと合わせ、瀬底島の魅力や最新情報などをまとめてご紹介します。

瀬底島はこんな島!人気ビーチにある写真映えスポット

瀬底島は沖縄本島と橋で結ばれている。image by:Shutterstock.com

瀬底島」は、沖縄観光で人気が高い「沖縄美ら海水族館」などがある沖縄県本部町の沖に浮かぶ、周囲約8kmの小さな島。沖縄本島とは、瀬底大橋(全長762m)で結ばれています。車、徒歩、自転車、そして路線バスで島へ渡ることができます。

瀬底ビーチ。夏は海水浴やマリンアクティビティで人気。image by:瀬底ビーチ

この瀬底島で最も人気のスポットが「瀬底ビーチ」です。島の西側にあり、約800mの白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる天然のビーチ。沖縄本島からのアクセスの良さもあり、地元の人々や県外からの観光客らで毎年にぎわいます。

人気の理由は、瀬底島の海が、沖縄本島の中でもトップクラスの透明度を誇ること。しかも、まるで海と空が一体となったかのような開放感が味わえ、海水浴やマリンアクティビティなどが楽しめます。

瀬底ビーチで人気の洞窟のような岩場。奥に伊江島が見える。image by:ヒルトン沖縄瀬底リゾート

瀬底ビーチにある洞窟のような岩場が「写真映えする」と最近知られるように。洞窟の中から見える海、そして船でのみアクセスできる伊江島とのシルエット。

天気が良い日などは若者を中心に、撮影待ちの行列もできる人気ぶりだとか。夏季に限らず、年中訪れることができる場所です。

瀬底ビーチの夕陽。image by:Shutterstock.com

さらに、瀬底ビーチは夕焼けスポットとしても有名です。晴れた日は、ぜひ日没時間を狙って訪れてみてください。


  • 瀬底ビーチ
  • 沖縄県国頭郡本部町瀬底5583-1
  • 0980-47-2368(ビーチ管理事務所)
  • 那覇空港より車で約2時間
  • 入場料:無料/駐車場:有料(24時間年中無休)
  • 定休日:なし(遊泳期間は毎年4~10月)
  • 9:00~17:00(水難救助監視員常駐)
  • ホームページ

瀬底ビーチに2024年夏、新スポットがオープン

海の家「Seaside CAFE」はイエローの壁が目印。image by:瀬底ビーチ

瀬底ビーチに2024年4月、海の家「Seaside CAFE」がリニューアルオープンしました。場所は、瀬底ビーチの入口です。

できたてのサーターアンダギーをテイクアウトしてビーチで食べるのもいい。image by:シカマアキ

このカフェで販売するのは、沖縄らしい「タコライス」「沖縄そば・ジューシーセット」をはじめ、おすすめは、基本的に注文後に揚げる「サーターアンダギー」です。そのおいしさに加え、ビーチや帰り道などに味わうのも良いでしょう。

その他、沖縄県民のもう1つの定番スイーツ「沖縄ぜんざい」、グループ向けの「ビーチボックス」、アルコールを含めたドリンクも販売しています。

ビーチや沖にある伊江島などを一望できるデッキスペース。image by:瀬底ビーチ

瀬底ビーチを一望するデッキスペースも設置しています。テーブル席もあり、座ってのんびり過ごすこともでき、眺めも抜群です。海の家にはトイレや着替えができるロッカールームなども併設されています。

また、瀬底ビーチでさらにこだわりの写真を撮りたいなら、マリンアクティビティに参加するのもおすすめです。

  • 海の家「Seaside CAFE」
  • 沖縄県国頭郡本部町瀬底5583-1
  • 営業日:2024年4月20日~2024年10月31日
  • 10:30~16:00(L.O. フード15:00/ドリンク16:00)
瀬底ビーチのレンタル施設もカフェと同時オープン。image by:瀬底ビーチ

カフェと同時オープンのレンタル施設「Marine Rental(マリンレンタル)」では、瀬底の海と空の両方の景色が楽しめる「パラセーリング」、ビーチからバナナボートで移動して透明度の高い海でシュノーケルが楽しめるツアーなどに参加できます。

瀬底ビーチの入口にある案内板も写真映えするかわいさ。image by:シカマアキ

いずれも、10月31日までの期間限定営業。ビーチ利用者なら誰でも利用できます。

  • レンタル施設「Marine Rental」(マリンレンタル)
  • 沖縄県国頭郡本部町瀬底5583-1
  • 098-47-5804(オーシャンスタイル)/0980-47-7433(瀬底ビーチマリンクラブ)
  • 【シュノーケルツアー】大人(12歳以上)7,000円/子供(5~11歳)500円(5歳以上)など
  • 【パラセーリング】8,000円(4歳以上)
  • 営業日:2024年4月20日~2024年10月31日
  • 9:00~17:00
  • 予約はこちらから⇒オーシャンスタイル瀬底ビーチマリンクラブ

瀬底ビーチすぐの高級リゾートホテルは滞在拠点でも便利

瀬底島唯一のホテル、ヒルトン沖縄瀬底リゾート。image by:シカマアキ

そして、瀬底ビーチ、瀬底島を思う存分満喫するなら、至近にある「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」の滞在が最適。瀬底ビーチからホテル棟まで徒歩2分という抜群の立地です。

2020年7月に開業したホテル。客室は9のスイートを含む全298室あり、広々としたリゾート感あふれる客室からは、瀬底島の美しい海と空、伊江島などの離島を一望する眺めが堪能できます。犬または猫と一緒に泊まれるペットルームもあります。

イタリアンレストラン「セマーレ」のスイーツは見た目も味も南国らしさが漂う。image by:シカマアキ

館内には、沖縄近海などで獲れた旬の魚介類をはじめとした新鮮な食材を使った料理を提供するオールデイダイニングをはじめ、地元の食材をふんだんに使用したステーキ&シーフードレストラン「シスクグリル」、本格ピザ窯を備えたイタリアンレストラン「セマーレ」なども。

セマーレでは、ディナーで本格コース料理のほか、ピザのテイクアウト、ランチ時にはパニーニなども販売しているので、瀬底ビーチで味わうのにもおすすめです。

ホテル客専用の屋外プール(手前)と、奥が瀬底ビーチ。image by:ヒルトン沖縄瀬底リゾート

瀬底島だけでなく、車で約15分の沖縄美ら海水族館をはじめ、世界遺産の「今帰仁城跡」、絶景が人気の古宇利島、さらに、マングローブのカヤックや清流トレッキングなど自然が楽しめる「やんばる」のエコツアーなどの滞在拠点としてもおすすめ。毎週土曜20:30からは花火の打ち上げもあります。

南国ならではのゆったりとした「島時間」が漂う雰囲気と、さすがヒルトンという高級ブランドでサービスも一流。滞在を通して、身も心もリフレッシュできる場所です。

  • ヒルトン沖縄瀬底リゾート
  • 沖縄県国頭郡本部町瀬底5750
  • 0570-02-0701
  • 那覇空港から車で約90分、ホテル~那覇空港国内線ターミナル間 直通バスで約1時間50分(高校生以上2,500円/小中学生1,500円、事前要予約)、那覇空港よりやんばる急行バス「本部博物館前」下車、ホテル無料バス(事前要予約)で約15分
  • ホームページ

瀬底大橋そばのビーチも写真映え!シュノーケルでも人気

瀬底大橋のそば、島の入口にあるアンチ浜。image by:photoAC

瀬底島でもう1カ所、ビーチがあります。場所は、沖縄本島から瀬底大橋を渡ってすぐの「アンチ浜」です。ここも写真映えスポットとして人気です。

アンチ浜は、天然ビーチ。海の透明度は、このエリアで屈指の高さです。夏の期間中(5~1月)は、シャワーや売店などが営業しています。監視員がいないため、岩場など自己責任でくれぐれも注意しましょう。

アンチ浜も海の透明度が高い。image by:photoAC

波が穏やかなので、家族連れでの海水浴が楽しめるほか、シュノーケルも人気。また、白い砂が敷き詰められた場所が、写真映えスポットの1つです。

もし写真を撮るなら、11~15時ごろの時間帯がおすすめとのこと。瀬底大橋を背景に撮るのも良いでしょう。

  • アンチ浜
  • 沖縄県本部町瀬底
  • 那覇空港より車で約90分
  • 入場料:無料
  • 営業時間:24時間

瀬底島にある国の重要文化財、フクギ並木の散策もおすすめ

国指定重要文化財「瀬底土帝君」 image by:シカマアキ

瀬底島は小さな島ではあるものの、実は島内に国指定重要文化財があります。「瀬底土帝君(せそことぅんてぃくん)」です。

ここは、瀬底島の土地神である農耕神を祀る施設。1712年、上間家二世健堅親雲上(きんきんぺーちん)が、当時の中国(清)から持ち帰った木像を祀ったのが始まりと伝わります。

小さいながらも、庭(ミャー)、拝殿(アサギ)、本殿(イビ)が、直線上に段差つきで配置。その周りは、野面積みの石垣で囲まれています。本殿の屋根は赤瓦葺で、切石の壁に漆喰が塗られ、その保存状態は極めて良好とのこと。

フクギなどの木々に囲まれた場所。瀬底土帝君の近く。image by:シカマアキ

また、瀬底土帝君を取り囲むフクギの木は、パワースポットでも知られます。家屋を取り囲むように連なり、日よけや防風林の役割もあり、ひんやりとした涼しい空気が漂います。

同じ本部町では、映画のロケ地などで有名な「備瀬のフクギ並木」が有名。その規模ではないものの、この周辺集落で瓦を積んだ平屋の沖縄家屋やシーサーなどを眺めつつ、ビーチとはまた違う雰囲気を味わいに、少し散策してみてはいかがでしょうか。

  • 瀬底土帝君
  • 沖縄県本部町瀬底南原56
  • 沖縄バス・琉球バス「瀬底」下車、徒歩約3分 ※周辺に駐車場などないので注意
  • 沖縄観光情報WEBサイト

ホテルを拠点にビーチと島内は自転車で巡るのもおすすめ

瀬底島の観光マップ。瀬底ビーチは島の西にある。image by:シカマアキ

瀬底島にはほかにも、おしゃれなカフェなどが集落のあるエリアを中心に点在しています。写真映えのカフェなどを目的に、瀬底島を訪れる観光客も多くいます。

例えば、ヒルトン沖縄瀬底リゾートでは、レンタル自転車やカーシェアリングのサービスを提供しています。空港から直通バスを利用してホテルを拠点とし、自転車や車で瀬底島や沖縄本島などを観光するのも手です。車が運転できなくても、瀬底島の滞在を楽しめます。

日本各地からアクセス便利な那覇空港から、陸路のみ2時間でたどり着ける瀬底島。新たなスポットもオープンし、今後さらに話題となりそうです。

  • image by:photoAC
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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