最近、外国人に「お箸を上手に使う人が増えている」は本当か?その実態を探る
お箸の市場は拡大の一途
「なんだか最近、お箸の使い方が上手な外国人が多くない?」は、箸市場そのものの拡大からも、ある程度「確かに」と言えるかもしれません。
Business Research Insightによれば、世界の箸市場は拡大の一途で、2016(平成28)年には16億6270万米ドルだった市場も、2027(令和9)年までに24億6482万米ドルに達すると予測されているそうです。
その市場拡大の背景には、人口が多い(人口が増えている)国も目立つアジア圏での日常生活における需要に加えて、アジアの国々の食事を本格的に体験したいという需要にも一貫して支えられているのだとか。
アジアの国々の食事を体験したいという需要には当然「本格的な日本食を(自宅で)食べてみたい」という北米、中南米、欧州の人たちの需要も含まれているはずです。
先ほど紹介した農林水産省の「海外における日本食レストラン数の調査結果(令和5年)」でも日本食需要の増加は確認できました。
例えば、アメリカのテレビドラマでも、お箸を使って自宅ですしを食べるシーンが時折見られます。普段、お箸を使っていない人が、外食のみならず、アジア各国の本格的な料理を自宅で楽しもうとお箸を購入して使う、その積み重ねがまた、お箸への慣れを生む一因になっているのかもしれません。
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