文字なき時代に伝えたかったもの…アメリカ・ユタ州に残る「ペトログリフ」

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2020/08/22

世界中には、謎に包まれたミステリーが多く残されていますよね。大自然が広がるアメリカ・ユタ州には、岩壁や洞窟に刻まれた「岩絵」が残されているのです。どんなものが残されているのか、今回はロードトリップ中に出会える不思議なアートをご紹介します。

先住民が残したメッセージ「Petroglyphs」って知ってる?

みなさんは、「Petroglyphs」ってご存じですか?日本語では「ペトログリフ」、または「岩絵」と呼ばれていて、岩壁や洞窟のなかにある彫刻のことです。

私たち夫婦はラッキーなことにロードトリップ中や、オフローディングキャンプ中に、アメリカ先住民が残したペトログリフを目にする機会がたびたびあります。

ユタ州で世界的にも有名なのが、アーチーズ国立公園や、私のTwitterのカバー写真にもなっているキャニオンランズ国立公園などです。アリゾナ州のセドナでも、ハイキング中に見る機会がありました。

アメリカの先住民が残したこのペトログリフには、宇宙人を思わせる絵が多数あることに、好奇心をそそられる私です。文字の無い時代に岩絵で表現されている人々の生活。そこに人間とは異なる姿形をしたミステリアスなペトログリフ。

image by:Shutterstock.com

私が生まれて初めて実際に目にした場所は、ユタ州モアブの街周辺を、当時まだ小さかった子どもたち2人も一緒に家族4人でドライブ中のときでした。

右はコロラド川、左は断崖絶壁の赤い岩肌!という道を、感動のあまりすべてを目に焼き付けたくて、ゆっくり車で走ってるときに見つけた場所。

ずいぶん前のことなので詳しい場所は覚えていませんが、岩の間にできた細い空間には、木で作られた足場が高い頂上まで続いていました。

その場所にあった説明文の書かれた看板には、確かアメリカ先住民が神聖な儀式を行うために、この木の階段を作り、岩山の頂上まで登っていくと書かれていた記憶があります。


image by:Shutterstock.com

その小さな空間に頭を入れて上を向くと、頂上から差し込む細長い太陽の光に照らされて、私の頭の位置より少し上くらいにあった(私の身長が162cmです)ペトログリフ。

初めて見るなんとも言えない、不思議な彫刻。私の後ろで順番を待ってるほかの観光客のことを、思わず忘れてしまうほど、眺めてしまいました。

なぜそんな場所に、不思議な絵を彫る必要があったのでしょうか?地球上に存在しない(存在してないと思われている?)見たことのない姿形をした生き物の絵を岩壁に残そうとしたのか?それとも彼らは実際にその生き物を見たのか?

きっとミステリーって、現代のテクノロジーでも解明されないからこそ、人々の心を魅了するのかもしれないですね。

image by:Shutterstock.com

実は今回ペトログリフのことを書こうと思ったきっかけは、先日の夫婦キャンプのオフローディング中に、久しぶりに見る機会があったから。場所は、ユタ州ミラード群フィルモア市にあるPaiute ATV Trailと呼ばれるトレイルシステムの1つ「Chalk Creek トレイル」。

地元の人々の間で、ミステリーなグリフ(絵文字)として知られる、洞窟の上の部分に残されたものでした。

洞窟の前に設置された看板には、「Hieroglyphs」と書かれていました。日本語では「ヒエログリフ」、または「聖刻文字」といわれるものです。末日聖徒イエス・キリスト教(モルモン教)の預言者モロナイが残したもの、またはモン族が残したもの、という説があるそうです。

こうしてユタ州で目にする絵文字ですが、場所によって呼び方がペトログリフだったりヒエログリフだったりと、私自身がどの表現を使って良いか迷ってしまったので、ちょっと私なりに調べてみました。

思い切り簡単にまとめてみたので、少しでも参考になれば嬉しいです。

  • Petroglyph(ペトログリフ):岩壁を彫って残すロックアート
  • Petrograph(ペトログラフ):ペトログリフと発音が似ていますが、こちらはペトログラフ。岩壁を彫るのではなくて、岩壁にペイントされたロックアート
  • Hieroglyph(ヒエログリフ):聖刻文字、または神聖文字と言われる文字。古代エジプトの文字

 

  • image by:Shutterstock.com
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アメリカ・ユタ州でロッキー山脈に癒されながら家族4人と愛猫ジェイクのハッピーライフ。海外での子育て・就職活動・アメリカ国籍取得・キャンピングカーでのアメリカ旅行やアウトドアライフなど、ブログには書けない海外生活の深い話を、必要な方々へお届けできれば嬉しいです。

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