いつか…を今に変えるのは「所有」ではなく「シェア」する田舎暮らし
田舎暮らしを決意する…というのは、もちろん急には決められません。それでも興味がある人のために、いきなり手に入れるのではなく、まずは人と共有することで、田舎暮らしを生活の一部に組み入れてみるのはいかがでしょうか? 田舎暮らしへの第一歩について、移住で見つける「私らしさ」発見マガジン「地域移住計画」からお届けします。
田舎暮らしを「所有する」のではなく、まずは「シェアする」ことからはじめる
「いつかは豊かな自然の中で、田舎暮らしがしたい」
「自分の畑や田んぼを持って、作物を育てたい」
「子供を大自然の中で、のびのびと育てたい」
いま、田舎暮らしのニーズが日に日に高まってきています。
上記のように田舎に対する純粋なあこがれもあれば、田舎の埋もれた資源を掘り起こして新規ビジネスに取り組みたいとか、新しいコミュニティを作りながら地域おこしにまい進したいといった想いを持つ人もいたり…。人それぞれスタイルは違えど、田舎に対して、大きな可能性を感じる人は、昨今ますます増えている気がします。
しかし、「実際に田舎と関係を作る」には、どうすればいいのか。その方法がわからずに、躊躇している人が多いのもまた事実です。
ましてや、都心に比べれば安いとはいえ、いきなり田舎に家を買ったり、土地を買うなんてことは、すぐにできるものでもないです。
そして、肝心の収入を得るための仕事は、実際どうするのか。
切実な悩みです。
そんな、田舎暮らしの夢を持つ人々に向けた、新しいサービスが「田舎シェアリング.COM」です。
いわば田舎暮らしを「所有する」のではなく、まずは田舎暮らしを「シェアする」ことからはじめる。田舎暮らしビギナーが、その最初の一歩を踏み出すきっかけの場となるために作られた新しいプラットフォームです。
田舎暮らしは旅行とは違う
田舎暮らしは、旅行とは違う、生活の営みです。
生活の営みを得るには、そこですでに生活している人たち、コミュニティとの関わりを持つことが不可欠です。
そして、コミュニティとの関わりを持つための方法の一つとして、そこでの「暮らしをシェアする」メンバーとして、「まずそこに参加してみる」ことが、非常に有効なのではないかと思います。
一方田舎では、人口が急速に減少する中、限界集落が増加し、将来的には消滅の可能性のある自治体が、全体の約半数にものぼるだろうとの試算も出ています。
人口の減少に伴い、空き家・空き地も増え続けていて、野村総研の試算では、2033年には、総住宅数の30%ほどが空き家になると推計されています。
(参照:空き家、2147万戸に倍増 野村総研33年推計、新築制限を提言)
しかし、そのような逆境の中でも、放っておけば朽ち果てる運命だった「空き家・空き地」を自分たちの手で再生しながら、新しいコミュニティづくりの場として活用している人たちがいます。
そして、その新しいコミュニティがきっかけとなり、町の外からも人を呼び込み、中の人たちもその潜在力を発揮しながら、地域の活性化につなげていく、というような取り組みが増えています。
これまで、地域移住計画で取材した数々の事例も参考になります。
- ええ年こいた大人が、秘密基地を作って、全力で遊ぶことができるのが、田舎の良いとこです。
- 【奈良県東吉野村】人口2000人の過疎の村にできた、オシャレ和モダンな「シェアオフィス」から、「クリエイティブビレッジ構想」はじまる。
- 笑顔でかけまわる子ども達の姿を、もう一度見たい。廃校となった小学校を利用した「都市と農村交流」の拠点づくり。
- 日本版シリコンバレーを目指す「高知家のシェアオフィス」に、面白いTECH企業や起業家達が集まり始めています。
- 【三重県尾鷲市】早稲田大学→東大大学院→フランス留学→「過疎の港町」で地域 おこし
たとえば、上記のようなプロジェクトに数千円の入村金を支払うことにより、自身もシェアメンバーとして、そこに参加することができるとしたら。
とってもわくわくしますよね。
田舎との関わりを作れたら、次は本格的な移住に向けて、現地での仕事づくりを始めよう、ということになるかもしれないですね。
もちろん仕事作りの面でも、参加したコミュニティの力が、十分に活かされるはずです。
田舎と、田舎を目指す人材をつなぐ、この新しいシェアリングサービス。現在、正式ローンチ(2016年2月予定)に向けて、掲載プロジェクトを絶賛募集中です。
全国各地で空き家や空き地、廃校舎や商店街等の再生プロジェクトを手掛けているオーガナイザーの皆様は、下記ホームページよりお申し込みください。
- 記事提供:「地域移住計画」
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。