全国の駅弁300個を食べ歩いた「駅弁女子」が選ぶ、究極の6選
山に囲まれた小さな木造駅で食す郷土料理
「柿の葉すしミックス」(奈良県 吉野口駅)
「柿の葉寿し」は一口大のすし飯に鯖などの切り身を乗せ、柿の葉で包んだ大和の郷土料理。
大和五條や吉野地方が柿の名産地だ。葉の殺菌効果で保存がきき、乾燥も防ぐ。
この名物を駅弁で食べるなら、和歌山方面へ向かうJR和歌山線と、近鉄吉野線の接続駅となっている吉野口駅へ。
小さな駅の駅弁店が減るなか、1911(明治44)年創業の「柳屋」は貴重な存在。鯖と鮭の2種×4個入り。ほか鯖1種のみ×8個の「柿の葉寿司」880円も。柿の葉をめくると、芳醇な風味が醸し出される。
先人の食の知恵に感心し、素朴な木造駅舎の郷愁にひたりながら頬張った。谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」の中でも称賛されている。
吉野口駅(奈良県御所市大字古瀬442)
柿の葉すしミックス
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