長崎は今日もエキゾチック。龍馬も愛した「和華蘭文化」って何?
オランダさんからもろたとばーい。長崎童謡にも出てくるオランダ文化
社会科の教科書に「南蛮貿易」の言葉が載っている通り、長崎はポルトガル・オランダと貿易を行っていました。時代劇の一コマ「医療を習うには長崎で”蘭学”を学ばねば!」とあるように、当時の最先端トレンドは長崎にあったようです。
そんな「南蛮貿易」から生まれた長崎名物と言えば「カステラ」。諸説あるようですが、スペインやポルトガルが「カステラ」の起源と言われています。
長崎を訪れた観光客がお土産として購入するだけではなく、長崎市民は冠婚葬祭のお返し物や内祝いにカステラを贈答する高級品。
そんな高級品の「カステラ」を切り揃える際に発生する「切れ端」は、店頭で「切れ端300円」などで販売。長崎市民のおやつとして愛されています。
少し変化球な「カステラ」になりますが、初節句や出産のお返しに使われる「桃カステラ」は地元民に親しまれる一品。「カステラ」を「桃」状にカットして「桃」を模した砂糖菓子を乗せています。「桃カステラ」の「桃」は中国では縁起がいい品。「華」な「桃」と「蘭」な「カステラ」を組み合わせるなんて、長崎の歴史的な土壌があったからこそ、生まれた一品なのではないでしょうか。
長崎市民ならTVCMで一度は耳にして口ずさんだことがある童謡「あっかとばい」
あっかとばーい カナキンばい オランダさんから もろたとばい
共通語で言うと「赤いよ、金巾だよ。オランダの人から貰ったよ」
金巾と呼ばれる「舶来品の綿布」をオランダ人から貰って喜ぶ子供たち。外国人と交流が古くからあった長崎らしいハイカラな童謡となっています。
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