1年でほんの数秒間、大都市から人が消える瞬間を切り取った写真
眠らない街と呼ばれる、大都会・東京の不思議な姿
元旦の午後11時から翌2日の朝6時までの約7時間、およそ16kmにも渡る距離を彼はひたすら歩きながら撮影したそうです。
人混みが途絶えることなど一瞬すらないように思える渋谷での撮影は確かに難しかったようですが、それでもその日の深夜は幸い人も少なく、無事に撮影を終えることができたとのこと。
撮影を行った7時間のうち、人気のなくなる時間帯、いわゆるマジックアワーは朝4時以降だそうで、午後11時から夜中2時の間は、ほんの20〜30秒の間でさえカーライトを避けることができなかったと言います。
眠らない街と呼ばれる大都会・東京ですが、カメラが捉えたのはほんの一瞬だと分かっていても、そんな瞬間が存在すること自体に驚きます。
仮にもし、この光景が数時間の現象として起こるようなことがあれば、きっとそれは「異常事態」なのでしょうから、そう考えると何となく不気味な気もします。
あなたなら、もし人の消えた都会に一人取り残されたように佇んでいる自分を想像したら、何を思うでしょうか。
Genaro Bardy/フランス・パリを拠点とするフリーランスの写真家。これまでフランスやロンドンなどの大都会を舞台に、大都市から人が消えた一瞬を写真に収めてたプロジェクトを発表。欧米メディアにも取り上げられるほど話題に。今回、5弾目の舞台に東京を選んだ。日本での活動も視野にいれ、現在、東京でギャラリーを探している。
公式サイト/Instagram
- All photo by: © Genaro bardy
- 文/貞賀 三奈美
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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