なぜLAは日本人を太らせるのか? 在米邦人が教えるNYとの違い
東の人間が、西に行くたび太って帰る理由(その2)
ご存知の通り、LAは車社会です。 ほんんんんんんんとうに、みなさん車での移動が足代わりです。
というより、LAに限らず全米どこもNY以外そうなのですが、北米第2位の大都市であるLAですら、「歩かない」ので、この国の抱える肥満問題は拍車がかかります。
向かいのスーパーに行くのも、車。 数ブロック先のジムに行くのも、車。 だ、そうです。
今回、驚いたのは、日本人のお客さんとモール内のレストランで食事した際、「向かいにコーヒーの美味しいカフェがあるんです」と、食後、レストランを出た後に誘われたのですが、ぼくはてっきり、同じモール内の向かいのカフェなので歩くと思いきや、一度車に乗って、駐車場内を運転し、向かいまで運んでもらいました。
これって、普通のことですか?と聞く僕に、なんのことを聞いているのか、わからない様子でした。
実際、今回も夜、お客さんに食事に連れて行ってもらいましたが、お腹いっぱいに食べた後、車で送ってもらい、部屋に帰ってそのままベッド、という日が続きました。 ちょっとNYではできない生活スタイルです。 そりゃ太るわ。
東の人間が、西に行くたび太って帰る理由(その3)
これを書くと、LA在住の方に怒られるかもしれませんが、やっぱり、時間の流れは西海岸の方がずっとゆるやかな気がします。 体内時計、というか、ものごとはゆっくり進む気がします。
NYほど、時間に追われない。 あくせくしていない。 余裕がある。 時間の感覚は絶対に違う。
まず、車社会のLAは「渋滞ありき」でものごとが進みます。 最初の方、約束のアポに15分ほど、遅れてしまい、ドアに入るや否や「遅れて申し訳ございません!」と謝ると、キョトンとした顔をされ、そこからゆっくり壁にかけてある時計を眺められ、「いやぁ、でもたった15分ですから」と言われました。 おおらか!だと感謝しました。 それ以降、LAでのアポは、「3時から3時半の間になります」「2時過ぎに。 半にはなりませんので」というアポイントの取り方をしています。
以前、こんなことがありました。
LAのお客さんと電話中「すいません、2分後に掛け直します!」と言ったときのこと。 その夜、その電話相手のお客さんに、お寿司屋さんに連れて行ってもらったのですが、彼がカウンターの向こうの店長さんに「大将、聞いてよ、今日の昼、この人(僕)と電話でしゃべってたんだけどさ、2分後に掛け直します!って言われたの!」、、笑いながら、しゃべってます。 大将も「へー!」って驚いた顔。 なにがおかしくて、なにが「へー!」なのか、もちろん僕にはわかりません。 そのあとも彼は続けます。 「でさ、そのあと、本当に2分後にかかってきたの!」ここで、その客も大将も大爆笑。 2分後に掛け直すと言って、2分後に掛け直すことのどこに爆笑ポイントがあるのか。 さっぱりな顔をしている僕に、寿司を握りながら店長さんは言いました。 「この街に2分なんて(時間の)単位はないんですよ」
こんなおおらかで、ゆったりした時間の中だと、体重の増減にももちろん影響するだろうなぁと思った次第です。
ま、これだけ書いたけど。 結局は、個人によるもので。 LAでも太らない生活を心がけている人は、いや、LAだからこそいっぱいいるわけで。 実際、健康体の人も限りなくいるわけで。
ただ単に、意思の弱い僕のいいわけをツラツラ書き綴ったわけで。
ただひとつ。 もし、これからアメリカで生活しようと思っている人がいるとしたなら。 そして、その人が体重を気にする人ならば。
やっぱり、NYがいいかもしれません。
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