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甘党の聖地?金沢が10年以上スイーツ大国としてNo.1に君臨する理由

坂本 正敬
坂本 正敬
2018/11/03

仮説その2:贈答品としてもスイーツを買う?

ル ミュゼ ドゥ アッシュのスイーツ image by: 石川県観光連盟

金沢の菓子類に対する支出額の大きさは、石川県民の県民性や人間関係も影響しているのかもしれません。総務省「家計調査」は、2人以上の世帯が菓子に「支出」する年間の金額を示しています。「消費」額とは言っていませんから、贈答品としての支出も含まれているはず。

『日本人の県民性』(日本放送出版協会)、『現代の県民気質』(NHK出版)を見ると、石川県民は、

<「隣近所の人とのつき合い」は平均よりかなり多い。また、日ごろつき合っている親せきも多く、「親せきには信頼できる人が多い」という人は70%を超え、血縁の結びつきが強い>(『現代の県民気質』より引用)

とあります。さらにNHKの県民調査を詳しく見ると、「日ごろ付き合っている親せきの多さ」ランキングで石川県は5位となっています。1位は福島県、2位は佐賀県、3位は熊本県、4位は山梨県、5位には石川県と同率で山形県も入っています。実はこれらの県の県庁所在地の幾つかは、総務省「家計調査」における菓子類の支出額ランキング上位の常連でもあります。例えば2015~2017年の総務省「家計調査」で、福島市の菓子類支出額ランキングは金沢市に次ぐ2位。山形市は3位です。

菓子類協会のまた別の調査によれば、贈り物として選ばれる品物のNo.1は菓子だという調査もあります。佐賀市は総務省「家計調査」において菓子類の支出額ランキングが34位、甲府市は36位、熊本市は45位と高くはないため、一概に人間関係の濃密さが菓子類の支出額に直接的な関係があるとは考えられません。しかし、遠因として金沢市民の支出額を押し上げているという効果も十分に考えられそうです。

翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

甘党の聖地?金沢が10年以上スイーツ大国としてNo.1に君臨する理由
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