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甘党の聖地?金沢が10年以上スイーツ大国としてNo.1に君臨する理由

坂本 正敬
坂本 正敬
2018/11/03

仮説その4:やっぱり甘党が多い!?

地酒 image by: 石川県観光連盟

単純に、金沢には甘党が少なくないという仮説も成り立つかもしれません。「甘党」とは酒よりもスイーツを好む人を意味する言葉。国税庁のデータを見ると、石川県民の酒の消費量は、決して多いとは言えません。全国平均にとどまっています。人並みには飲むけれど、特に大酒飲みが多いという土地柄ではないのですね。もちろん、酒好きの甘党も存在するため、甘党説を裏付ける根拠としては弱いですが……。

他には、「石川県民=甘党説」を裏付けるデータとして、アイスクリーム店の数とアイスクリーム支出額のギャップも挙げられるかもしれません。NTTタウンページによれば、石川県のアイスクリーム店の数は全国で21~30位とふるいません。にもかかわらずアイスクリームへの支出額は、総務省「家計調査」によると全国でNo.1。そうなると、スーパーマーケットなどでアイスクリームを頻繁に買っている石川県民の日常が見えてきます。

筆者の暮らす富山県も同じですが、石川県では箱入りのアイスクリームが、連日のようにスーパーマーケットなどで半額(近く)で販売されています。常に安いから市民が買うのか、市民が買うから常に安いのかは分かりませんが、箱入りアイスを買って日常的に食べている家庭の風景が見えてきますよね。普段からアイスクリームを好んで食べる金沢市民は、やはり(どちらかと言えば)甘党に分類される人が少なくないはず。単純に甘い食べ物が好きな市民が多く、日常でスイーツにお金を使う暮らしが営まれているのかもしれませんね。

以上、金沢市が全国で最も菓子類の支出額が多い理由を考えてみました。旅行者としてこの金沢のスイーツ文化を肌で感じたければ、金沢駅の「エキナカ」にある金沢百番街の『あんと』に出かけてみると分かりやすいです。金沢の歴史ある名店のスイーツが一堂に会しています。旅行の最初に訪れてその奥深さを一通り目の当たりにして、旅行の最後にもう一度立ち寄り、お土産を買い求めてもいいかもしれませんね。

参考

翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

甘党の聖地?金沢が10年以上スイーツ大国としてNo.1に君臨する理由
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