生きてるうちに一度は行きたい。日本の美しき「世界遺産」人気ランキング
第9位 平泉 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群/岩手県
第9位は「平泉 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」(以下、平泉の世界遺産)です。
平泉とは岩手県西磐井郡平泉町の中心部にあたり、古くからある地名のひとつ。
2011年に東北地方で初めて、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
平泉にはかつて平安時代末期、奥州藤原氏が栄えた時代に作られた寺院や遺跡などが数多く残されています。
なかでも国宝の金色堂を含む「中尊寺」、美しい浄土式庭園をもつ「毛越寺(もうつうじ)」、平泉町に残る遺跡「観自在王院跡」、巨大な阿弥陀堂跡の「無量光院跡」、標高98.6mの「金鶏山」が世界遺産に構成されています。
平泉の世界遺産の多くは、とても良好な状態で保存されています。さらに寺院や庭園は海外からの影響を一切受けておらず、日本独自の発展を遂げた世界遺産なのです。
そんな平泉では主要な世界遺産をめぐる、平泉巡回バス「るんるん」が運行しています。1日フリー乗車券は400円ととてもお得なので、ぜひ活用してみてくださいね。
第8位 富士山−信仰の対象と芸術の源泉/静岡県・山梨県
第8位は「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」がランクイン。日本一の高さを誇る富士山は、2013年に神社や湖などを含めた全25カ所とともに日本の世界遺産(文化遺産)に認定されました。
富士山と聞くと自然遺産のように思うかもしれませんが、認定されたのは文化遺産。
その背景には、富士山は霊峰であり、なおかつ世界的芸術家・葛飾北斎の作品の題材になるなど、文化的にも国内外に大きな影響を及ぼしたことから文化遺産に認定されたのです。
富士山といえば、毎年10万人以上が訪れる人気観光地でもあります。登山や富士山周辺エリアの観光はもちろん、なんといっても見どころは富士山の絶景ではなでしょうか。
富士五湖からは湖に映る「逆さ富士」、頂上に太陽が重なる「ダイヤモンド富士」など、一度は見てみたいですね。ちなみにダイヤモンド富士は気象条件がよければ春と秋の年2回見ることができるみたいですよ。
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>>>これぞ、神秘の絶景。「ダイヤモンド富士」を見るための季節とポイント(掲載日2019/02/05)
第7位 古都京都の文化財/京都市・宇治市・大津市
第7位には「古都京都の文化財」がランクインしました。
1994年に、京都府の京都市・宇治市、滋賀県の大津市に点在する文化財が日本で5件目の世界遺産(文化遺産)に認定されました。
歴史ある古都の風景を求めて、各所にある文化財には国内外から多くの方が訪れています。
平安時代から江戸時代にかけて日本の中心として首都が置かれていた京都。約1,000年という長きにわたって繁栄した歴史を誇り、現代にいたるまで数多くの建築や庭園が残されています。
火災などの影響を受けても再建をくり返し、激動の時代を経ても建造物群が創建当初に近い良好な状態で保たれています。
構成資産は京都市の「清水寺」や「二条城」、宇治市の「平等院」、大津市の「延暦寺」をはじめとした全17カ所。
これらの建築様式や庭園様式は日本の発展に大きな影響をもたらし、日本文化を代表する景観などが評価され文化遺産に登録されました。
全17カ所の構成遺産の多くは、アクセスの良い場所に位置しているので世界遺産めぐりにおすすめです。
また延暦寺は、京都市の出町柳駅から叡山電車、叡山ケーブルロープウェイに乗ってアクセスできます。四季折々の景色も楽しめるので、ぜひ電車の旅も楽しんでみてくださいね。