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ぶつかりあって真冬の海にダイブ。三重の熱すぎる奇祭「ヤーヤ祭り」

大谷 徳幸
2018/12/16

「チョウサじゃ」「チョウサじゃ」の掛け声ともに始まるぶつかり合い

隊を組んで、ジリジリと間合いを詰めるヤーヤ衆

尾鷲神社からメインストリートに向かって5分ほど歩くと「チョウサじゃ」「チョウサじゃ」と威勢のよい掛け声が聞こえてきます。道路を挟んで見物客が鈴なりになるなか、二手に分かれた白装束姿にハッピ姿の男衆が間合いを詰めているところに出会いました。

激しいぶつかり合いから、押しくらまんじゅう状態に

「チョウサじゃ」の掛け声が大きくなった一瞬、ぶつかり合いが始まります。乱闘と見間違うばかりの激しさです。ハッピ姿の男衆が町番頭の指揮のもと、ぶつかり合いを繰り返します。

練り盛りを盛り上げる太鼓の響き
手伝い町の旗印、高提灯が並ぶ

ところで、この掛け声「チョウサ」の由来は二説あり、ひとつは無事に年を越せたという「超歳」。もうひとつが、15歳になり、一人前の男としてヤーヤ祭りに出られる資格を得たことへの喜びを現したものと言われています。

 

ヤーヤ衆。練りは何度も繰り返される

「練り」何度も繰り返され、そのたびに激しさは増していきます。そして、その日の祷務町に集まって「大練り」となりクライマックスを迎えます。

激闘が終わると尾鷲神社に参拝するのですが、その前に身を清める儀式「垢離掻き」を行います。丸裸になって海に飛び込み、海水で身も心も清めます。

高提灯を先頭に「垢離掻き」の会場となる魚市場へ

会場となる魚市場で垢離掻きの始まりを待つ人々

ヤーヤ衆は、高提灯を先頭に「垢離掻き」の会場となる魚市場に向かいます。町番頭が高提灯を海水で清める一方、ヤーヤ衆は魚市場に特設された脱衣所で丸裸になり待機します。

海水で高張提灯を清める町番頭

準備ができたら、両側に居並ぶ人垣の間を抜けて岸壁から海に飛び込みます。一気に駆け抜ける人、堂々と歩いていく人と、スタイルはさまざまです。

高張提灯が立つ脱衣所から、居並ぶ人々の間を裸で駆け抜ける
真冬の海に行きよいよく飛び込む男衆


温暖な尾鷲とはいえ冬の海、冷たくないですかと「垢離掻き」に参加した人に聞いたところ、「たいしたことはない」とのお答えでした。見学客の若い女性が立ち並ぶなかでのジャンプでは、緊張で寒さも感じなかったのかもしれませんね。海から上がってきたヤーヤ衆の体からは、湯気が立ちのぼっていました。

2019年のヤーヤ祭りは2月1日(金)〜5日(火)に開催予定です。見ているだけでも寒さを忘れるほどの熱気あふれる奇祭を見に、三重まで足を伸ばしてはいかがでしょうか。

  • ヤーヤ祭り
  • 三重県尾鷲市北浦町12-5 尾鷲神社/尾鷲市街地内
  • 0597-23-8261(尾鷲観光物産協会)
  • 尾鷲駅
  • 開催期間:2019年2月1日(金)〜5日(火)
  • 在回り:2月1日(金)19:00ごろ〜/ヤーヤの練り 2月2日(土)~4日(月)19:00ごろ~/大名行列・道中踊りほか 2月5日(火)12:00ごろ~
  • https://owasekankou.com/

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

水中写真家/ドローンパイロット/ライター。1957年大阪生まれ、三重県在住。紙媒体退職後、スキューバ・ダイビング関連の情報を中心にFacebookやブログで海外向けに発信中。

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