言葉にならない美しさ。朝日にきらめく世界遺産「アンコールワット」
カンボジアにある「アンコールワット」は、世界中から観光客が訪れ、一生に一度は見ておきたいと思う人も多い、人気のスポットです。もちろん普通に観光するのもいいですが、もしもチャンスがあれば狙ってほしいのが、朝日が昇るタイミング。これがもう、この世のものとは思えない美しさで格別なんです。
そこで今回は、朝日のタイミングにアンコールワットを見に行くことをオススメする理由、そして見るべきポイントなどを一挙ご紹介していきましょう。
そもそもアンコールワットって?
カンボジアの北西部、シェムリアップという場所にある「アンコールワット」は、世界遺産に登録されています。実はアンコールワットとは、アンコール遺跡群のうちのひとつで、周囲にはいくつも遺跡が残っているのです。
9~15世紀ごろ、この地はアンコール王朝が治めていました。アンコール王朝はとても強大で、インドシナ半島を支配下に治めていたともいわれています。そんなアンコール王朝の王であるスールヤヴァルマン2世が、12世紀後半に約30年の歳月をかけて建造させたヒンドウ教の寺院が、アンコールワットなのです。
後のカンボジア内戦にて、ポル・ポトが率いるクメール・ルージュによって、アンコールワットは大きなダメージを受けました。現在は修復されていますが、今でも一部には、その爪痕が残っていたりもします。
アンコールワットの魅力に迫る!
アンコールワットはとにかく広大です。境内は南北が約1.3km、東西約1.5kmという広さ、正門からの参道の長さは540mといえば、どれほど広いかが想像できるでしょうか。参道横にはナーガと呼ばれる蛇の神様が配され、アンコールワットを守っています。
内部には3つの回廊があり、そのうちの第一回廊にあるレリーフが有名で、インド叙事詩の「マハーバーラタ」のシーンが描かれています。回廊にはほかにも、様々なレリーフが彫られているので見ごたえもたっぷりです。
レリーフには女神がいくつも彫られていますが、よく見てみると表情やポーズなどが違うのも見どころのひとつ。全ての女神を見て回るのは膨大すぎて難しいですが、いくつか注意しながら見てみると違いが分かるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。