荷物が多いのは関東、最少は北陸。全国「引っ越し荷物」調査
引っ越しシーズンといえば、卒業や進学シーズンでもある春、そして辞令を受けて転勤に向かう、夏をすぎた秋ごろ。
ビジネスパーソンのみなさんのなかには、夏休みがあけてそろそろ…なんて雰囲気を感じている方もいるかもしれませんね。
引っ越しで気になるのは、荷物の多さによる費用。もちろん人によって大きな違いがありますが、平均値はどのようになっているのでしょうか。
この度、株式会社エイチーム引越し侍が、引っ越しの見積もり比較サイト『引越し侍』の利用者約17万人に対して「引越し荷物」に関するアンケートを実施し、調査レポートを公開しました。早速、その結果をご紹介します。
「引越し難民」で荷物は減少?個数は地域によっても大きな差が
「1回の引越しあたりの荷物の量」を見てみると、2015年は37.3個、2016年は38.5個、2017年は37.5個、2018年は35.2個と、2015年から2017年まではほとんど荷物の量に差はありませんでしたが、2018年だけ荷物が少し減っています。
2018年の荷物が減ったのは、転居を考えても希望通りにすることができない「引っ越し難民」が問題になったから、という可能性があるそう。
理想の引越しが難しいと知って、少しでも引越しをしやすくするために荷物を減らす…という対策をした人が多かったようです。
2015年から2018年までの荷物の減少率ランキングを見てみると、1番減少の幅が大きかったのはタンス類という結果に。安価な収納ボックスなどが充実し、普及したことで減少に繋がったと考えられています。
次に減少率が大きかったのはパソコン、次にストーブ・ヒーターなどが続いています。
さまざまな家具・家電が減少していく中で、唯一増加を見せたのは空気清浄機・加湿器で、5.4%の増加となかなか大きい変化に。モノを残すというより、健康に気を使う人が増えているのでしょうか。
1回の引越しあたりの引越し荷物の個数を地域別ランキングで見てみると、引越し荷物の量が1番多かったのは関東、次に関西、東海という結果となりました。
比較的、都会に住んでいる人の荷物が多くなる傾向があるようです。
荷物の個数が1番少なかったのは甲信越に住んでいた人の30.3個で、1番個数が多かった関東とは7個ほどの差がある結果に。
ダンボール7個分となると、ひと部屋分は変化があるとも見ることができそうです。
地域別の荷物保有率比較を見てみると、引越し荷物としてパソコンを持っていく人が1番多かったのは関東で38.3%に。次に多かったのは東海で32.4%、次いで関西の31.8%となっています。こちらも、都会に住む人のほうがパソコンを多く持っていることがわかります。
また、関東に住んでいた人は空気清浄機や加湿器の所持率も32.9%と高めに。ほか地域では30%を超えないため、関東だけの特徴ともいえ、空気の汚れを気にする人が多いのかもしれません。
エアコンは暑い地域と比較的涼しい地域では大きな差が出ており、1番少ない北海道・東北では5.3%と、ドレッサーよりも持って行く人が少ない結果になっています。
暑い地域と涼しい地域の平均を比べても、25.4%と9.2%と、その差は大きく開いていますね。涼しい地域では、エアコンを新居に持っていく必要はないようです。
一方、ストーブ・ヒーター類を持っていく人が1番多かったのは甲信越で、北海道や東北より多く、イメージとは違う結果に。
北海道・東北の寒い地域は家自体の保温効果がしっかりしているため、ストーブやヒーターの必要性が甲信越より低いようです。
住んでいる地域の気候など環境の影響が大きく出ている、引っ越し荷物の地域差。そろそろ始まる、次の引っ越しシーズン。居住を移してすぐに暮らしやすい環境を整えられるよう、日頃から荷物の内容をチェックしてインるのも良さそうですね。
- source:PR TIMES
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