注意できるドイツ人、できない日本人…フライト時の迷惑行為ランキング
注意できるドイツ人。飛行機の迷惑行為をどうしてる?
最初にご紹介した「隣の人が座席スペースにはみ出てきたとき」の対応について「直接本人に指摘する」と回答した割合が多かったのがヨーロッパの国々。なかでもドイツは61%と、半数以上の人が直接指摘すると回答していました。
では実際にドイツ人は、もしも機内や空港で迷惑な行為に遭遇したとき、どう対処しているのでしょうか?
そこで今回は以前、TRiP EDiTORのインタビュー記事でご協力いただいたドイツ出身のホフマンさん(仮名・40代)に実際の対応方法などについて聞いてみました。
──もしも飛行機で隣り合わせになった人が自分の座席のスペースまではみ出てきたとき、どう対応しますか?
なにか理由があるかもしれないから、すぐには指摘しない。でも3分経っても動かないなら注意するね。
──例えば、どうやって注意するのでしょう?
例えばだけど、「僕に与えられたスペースを使わせて」みたいに、やんわりとしたニュアンスで注意するかな。相手をイヤな気分にさせないような言い方でね。
──柔らかい言い方だったら相手もイヤな気はしないかもしれないですね。では、もしも後ろの人が座席を蹴ってきたときは?
僕は身長が190cmあって大柄だから、自分も前の座席に思わず当たってしまうことがある。だから、後ろの人に数回くらい蹴られても気にしない。
でも、何度か続くようだったら「どういう人だろう?」って考えるね。後ろをチラッとみて、小さな子どもだったり、僕みたいに体格の大きい人だったら仕方がないって思うことが多いかな。
──子どもとか大柄の人ではない場合はどうしますか?
実は、腰痛持ちでイスの振動で腰が痛くなってしまうことがある。だから、そのときは「腰が痛いから、足が長くて大変かもしれないけど協力してくれませんか?」っていうかな。時と場合によるけど、伝えるだけで気が楽になるときもあるからね。
──仮に自分の前に座っている人から注意された場合はどうしますか?
そのときは素直に「当たってしまってごめんね」って伝えるよ。飛行機っていう狭い空間だからこそ相手に対しての思いやりが必要だと思う。もちろん対応方法は人それぞれだと思うけど、「スペース譲って」とか「蹴らないで」くらいなら、伝えることで誤解が解ける場合もあるんじゃないかな。
無理にガマンしたまま機内で長時間過ごすことは、ストレスになってしまうケースもあります。それなら無理のない範囲で、相手とコミュニケーションをとってみるのもひとつの策かもしれませんね。
もちろん直接注意をするのが難しいときはCAの方に相談することが大切。そして自分自身も周りに迷惑をかけていないか、思いやりの気持ちを持つことが快適な空の旅を過ごせるヒケツなのかもしれませんね。
年末年始の旅行シーズン。機内という狭い空間だからこそ、最低限のマナーを守って、素敵な旅の思い出をつくりたいですね。
- source:PR TIMES
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