嘘でしょ…まさか逆の意味?海外で日本人がやりがちなNG行動
ポジティブな意味のジェスチャー
次は「イエス」というメッセージを伝える際に、うなずく以外で、どのようなしぐさが世界にはあるのか、見ていきましょう。
スウェーデンの研究者 Jens Allwood の『A study of gestural feedback expressions』によると、一般的に前向きな意思を示すジェスチャーは、
- multiple nod(何度かうなずく)
をする人が圧倒的に多く、次に
- single nod (1回、うなずく)
- jerk(あごを1回、上にそらす)
という人がトップ3で続くといいます。日本人からしても、納得の結果ですね。
最後のjerkは、世界の不思議な「イエス」のしぐさでも紹介した、イタリア南部、ギリシャ、トルコの人たちが見せる動作です。
では、こうした一般的な動作に加えて、前向きな気持ちを示すジェスチャーには、ほかにどういった種類があるのでしょうか。
「ありがとう」は胸に手を当てる/ギリシャ、中国
例えば、ギリシャでは「胸に手を当てる」と、「ありがとう」という意味になるとされています。
医療従事者の海外インターンに関する情報を扱ったイギリスのウェブサイト『Work the World』の「AROUND THE WORLD IN 42 HAND GESTURES」によると、同じように 中国でも「胸に手を当てる」と、「心から約束する」といった意味になるとされています。この辺りは、なんとなく日本人でも共感できるしぐさですよね。
合意したときは小指を絡ませる/中国
同じ中国でいえば、握りこぶしの親指と小指を立て、両方の小指同士を絡ませるようなしぐさで「われわれは合意に達した。この関係がずっと続くように願っている」といった意味を表せるのだとか。ビジネスなどの場面でも役立ちそう。
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「ありがとう」は手の甲を見せる/メキシコ
メキシコでは片手を上げ、「手の甲を相手に見せる」と、「ありがとう」を意味するそう。
幸運を祈るときは人差し指と中指をクロス/アメリカ
アメリカではピースサインの「人差し指と中指を交差」させると、「幸運を」といった意味が伝わります。これはiPhoneの絵文字にも採用されているハンドサインです。
こういったジェスチャーを組み合わせながら、「イエス」や「ノー」とはちょっと違う、微妙な思いを伝えられるようになると、余計に人間関係は深まるかもしれません。