ゴミ捨てで仮装も?世界各地の「新型コロナの息抜き」方法

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2020/05/04

歌手・星野源さんの「うちで踊ろう」や、坂本九さんの『上を向いて歩こう』をみんなで歌い、歌で希望を与える「上を向いてプロジェクト」など、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、息の詰まる日常にさまざまな息抜きが提案されています。

このようなプロジェクトは日本だけでなく、世界でもさまざまな取り組みが行われており、SNSを通じ、国境を超えて大きな話題になっているのです。

今回は、世界各国で話題になっているステイホームの楽しみ方、そして医療従事者へ感謝の気持ちを伝える呼びかけについてご紹介していきたいと思います。

オーストラリアではコスプレ姿でゴミ出しを楽しむ

image by:Christopher Burgess / Shutterstock.com

最初はオーストラリアの取り組みから。オーストラリア政府観光局のかたから届いたメールに、ユニークな息抜きが紹介されていました。その名もずばり「Bin Isolation Outing」。

Binとは英語で「ごみ入れ」。しかも、binという英単語には、

<(石炭・穀物などの)ふた付きの大箱>(『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)より引用)

といった意味もあるように、日本人が想像するごみ箱ではなく、巨大なふた付きのごみ入れになります。

image by:Daria Nipot/Shutterstock.com

国内でいえば、スターバックスコーヒーのスタッフが、巨大な車輪付きのごみ箱を転がしている姿を、どこかで見かけた経験がありませんか?まさにあのごみ入れです。

Isolationとは「隔離」などの意味があり、Outingは「外出」。

直訳するだけでは意味が分かりませんが、新型コロナウイルス感染症の影響で事実上のロックダウン(都市封鎖)が行われているオーストラリアで、住人が大手を振って外出できる数少ない瞬間が、ごみ出しになります。


このごみ出しの「外出」をせっかくなら着飾って楽しもうという取り組みが、「Bin Isolation Outing」になります。

オーストラリアのごみ出しは、日本と少し違っています。

一軒家の場合、自宅の前の道路沿いぎりぎりに、自前の巨大なごみ入れ(bin)を運び出しておくと、ごみ収集車が来て、ロボットのアームでごみ入れをつかみ、ドリンクを飲み干すように持ち上げ、binの中のごみだけをコンテナに放り込んで回収していきます。

image by:Peter Galleghan / Shutterstock.com

そのごみ置き場に向かう1分程度の外出を、大いに着飾ったり、コスプレをしたりして楽しみ、しかもその様子をSNSに投稿するのですね。

投稿先のfacebookページを見ていると、そのユニークな試みは、オーストラリアを飛び越え、アメリカなどにも広まっている様子。激しく外出が規制されているエリアほど、盛り上がりそうなムーブメントですね。

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