北陸に唯一残っている、昔懐かしいレトロな「ハンバーガー自販機」
肉厚のパテから肉のうまみを感じられるハンバーガー
たまたま同行していた子どもと一緒に筆者もお店へ入り、早速「桜井バーガー ベーコン」と「桜井バーガー チーズ」(どちらも税込300円)を買って試食してみます。
コインを1枚ずつ入れボタンを押すとちょっとした「調理タイム」が始まります。出来上がりを知らせる赤いランプはウルトラマンの胸にあるカラータイマーのようでした。
ちょっと話す機会のあった嵯峨さんによれば、自動販売機の中の電子レンジでハンバーガーを温めているだけだといいます。しかし一緒にいた子どもは「中で今つくっているの?」と聞いてきました。
自動販売機の中でパテやバンズをあっちやこっちに移動させながら実際にハンバーグをつくっているようにも確かに思えてくるから、おもしろいですよね。出来上がりまでの想像を膨らませる時間がなによりもぜいたくだと思いました。
出てきたハンバーガーは熱々です。パッケージは紙の箱で、店内のテーブル席に移動して箱を開くと、ハンバーガーが包み紙でくるまれていると分かります。
チーズバーガーの包みを開くと、ケチャップの酸味ある香りが立ち上がってきます。
自動販売機のハンバーガーですから、バンズが「ぺっちゃんこかな?」と予想していたのですが、意外にも膨らみを保っていました。このあたりは携わる人たちの努力かもしれませんね。
口にすると食感は全体にソフトで、適度な温かさが感じられます。肉厚のパテから肉汁のうまみが感じられて、次にタマネギの甘味が伝わってきました。
パッケージでいえばベーコンの方がおしゃれですが(チーズの方がよりレトロで評価は分かれると思います)、個人的にはチーズハンバーガーが好みでした。チーズの濃厚さ・香り・食感が全体にこくをプラスしている気がします。
300円という値段、自動販売機という販売・調理方法、さらに富山県黒部市のフリースペースという環境を考えると、おいしさが増すから人間の味覚は不思議です。
現在は新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか県外からは自由に遊びに行けませんが、再び旅行が自由に楽しめる時代に戻ったら、富山旅行のひとつのプログラムとして、レトロ自販機でのハンバーガー体験を加えてみてはいかがでしょうか。
販売スケジュールはお店の公式Twitterで分かりやすく更新されています。
筆者は販売開始時刻から10分後くらいに入店できましたが、店内で子どもたちとハンバーガーを食べ、出てくるころにはもうチーズバーガーが売り切れていました。予約もDMでできますので、ぜひ食べに出かけてみてくださいね。
- 自由空間かって屋
- 富山県黒部市3309
- 公式Twitter
- 参考
- 日本に2台!温かいハンバーガーが出てくる自販機…遠方からもお客さんが絶えない魅力とは【富山発】 – FNNプライムオンライン
- 自販機データ – 日本自動販売システム機械工業会
- ハンバーガー自動販売機を修理してバーガーを毎日提供したい! – READYFOR
- image by:坂本正敬
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- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。