来日外国人が困惑した、海外ではあり得ない日本の「当たり前」
食事のマナーが多い/韓国出身etc…
絶対的な決まりはなくとも、行動次第で「非常識」と取られてしまうテーブルマナー。できれば気をつけたいところですが、他国のマナーまですべて把握するのは難しいですよね。
「日本は細かいマナーがたくさんあることに驚きました。たとえば、食べ物を噛むときに口は必ず閉じる、食事中はひじやひざを立てない、ラーメンはいいけどパスタはすすって食べないとか」(韓国出身)
「食べ方が難しいメニューが多い。焼き魚の骨の取りかたとか寿司の食べかたとか、みんな学校で習うの?あと、アメリカでは皿を持ち上げて食べることはないから、はじめは箸と反対の手で茶碗や小皿を持つことに違和感があったな」(アメリカ出身)
普段の食事から覚えることがたくさんあって大変、という声が多く聞かれましたが、外食ではこんな苦労もあったそうです。
「高級寿司屋のカウンターでは、テーブルに傷がつくから腕時計や装飾品を外しておくと聞いた。ワサビをしょうゆに混ぜちゃダメとか、しょうゆはネタにつけるとか、しっかり勉強してないといけないような敷居の高さがあるよね」(アメリカ出身)
お箸の使い方がむずかしい/フィリピン出身etc…
マナーのなかでもとくに難しいのが「お箸」の使いかた。食材を掴みにくいのはもちろん、マナーの多さに戸惑ってしまう人が多いようです。
「フィリピンは箸で食べる文化がありませんので、はじめは箸を使うこと自体すごく苦労しました」(フィリピン出身)
「日本では、箸と箸で食べ物の受け渡しをすることがマナー違反と知りました。台湾では日常茶飯事(マナー違反でない)なのでおどろきです。刺し箸は日本同様、台湾でもマナー違反となりますよ」(台湾出身)
「まだお箸で食べるのが苦手なので、『米つぶを残してはいけない』といわれても難しい。なんとかしようとお味噌汁を入れようとしたら、それもダメといわれました。きれいに残さず食べるのは難しいです」(アルゼンチン出身)
「迷い箸をしない、お皿を箸で引き寄せないなど、細かいマナーがたくさんあって覚えるのが大変ですね」(韓国出身)
麺をズルズルとすするの?/フランス出身etc…
そして今回ぶっちぎりで不満の声が聞かれたのが、「麺をすすって食べる」こと。
日本では、ラーメンやそばなどの麺類をズルズルとすすって食べる文化がありますが、海外で同じように食べると、国によってはマナー違反としてかなり嫌がられるそうです。
「フランスでは音を出して食べるのはマナー違反なので、そばやラーメンを勢いよく食べる姿に驚きを隠せませんでした…」(フランス出身)
「ラーメン屋さんに入ったら自分だけが音を出さないので、逆に自分が変なのか?と、気をつかってしまいました」(台湾出身)
「すすって音を出すのは日本の文化と知っていたので、はじめからとくに気にならなかったのですが、それよりも平気でゲップする人の多さと、食後につまようじで歯を掃除する人のほうが耐えられない!」(アメリカ合衆国出身)
とはいえ、麺をすすることで香りを楽しむ方法は、日本の食文化のひとつともいえます。しかしながら、人前でゲップするのは絶対NGですよね。もちろんすべての日本人がするわけではないですが、これはぜひ控えていただきたいです。
ちなみに、食後につまようじで食べかすを掃除するのは、日本以外の国でもしばしばみられる文化なのだそう。でもやっぱり目の前でどうどうとされると気持ちのいいものではありませんね。