来日外国人が困惑した、海外ではあり得ない日本の「当たり前」
大皿でシェアはしない/韓国etc…
大勢でシェアする料理や中華料理は、大皿に盛って食卓に並ぶのが一般的。対して日本では、前述のとおり「一汁三菜」が基本の、豊富な食材を小皿に分けて並べるのが定番スタイルです。
ほかの国ではどのように食卓に並べられているのでしょうか。
「韓国の飲食店では、メイン料理とともに小皿に乗ったおかずがたくさん出てきます。すべて食べきらなくても失礼にあたりません」(韓国出身)
「チェコには大皿に盛られた料理をシェアするという習慣がありません。外食でも1人1皿ずつ料理を頼み、その料理はその人だけで食べるというのがチェコの食事のマナーです。なので、近隣諸国から『チェコ人は犬のように自分の皿を守る』といわれることがあります」(チェコ出身)
日本人はみんなでシェアしながら食べる機会も多いですが、育った国や人によっては嫌がられてしまうこともあります。食事前に確認してからお店選びをするのもマナーかもしれませんね。
支払いは自分が食べた分だけ/チェコ
そんな自分のテリトリーに厳しいチェコ人は、外食時のお会計もしっかり管理しているようです。
「チェコの飲食店では、個人ごとまたはカップルごとに伝票を作ってくれるので、特別なときでない限り、自分が飲み食いした分だけ払います。なので、パブでボトルなどをおごるときは、『自分の伝票に付けて』と店員に伝えておきます」(チェコ出身)
これはとてもいい文化!日本の割り勘といえば総額から人数で割るのが一般的ですが、お酒を飲まず少食な筆者にとっては、いつも損をしている気分でした。これはチェコに移住するしかないですね。
取り皿を頼むと嫌がられる/アルゼンチン
話題をお皿の話に戻しましょう。アルゼンチン出身の男性から、「アルゼンチンのレストランでは、余分な取り皿を頼まないほうがいい」との情報を入手。なぜなのか詳しく伺ってみました。
「取り皿を頼むとウェイターにすごく嫌な顔をされたり、サービスの質が落ちたりします。エコじゃないから怒っているのか、はたまた働きたくないだけなのかわかりません」(アルゼンチン出身)
真相は闇のなかですが、どちらにせよ頼まないほうがいいことはわかります。お店の洗い物を増やさないための心遣い…として、取り皿を使わずに食べられる方法を考えるほうがよさそうです。