シンボルも巨大に見える?かつて日本人男性が熱心に処理した「下の毛」事情

Array
2022/04/09

日本人も古くから脱毛していた歴史がある

image by:Unsplash

ネアンデルタール人は絶滅しますが、生き残った現生人類であるホモサピエンスも、体毛に関して似たような考えを持ったと考えられます。体毛に関する選択(薄毛を選び交配する)の積み重ねが、現代人の体毛の「少なさ」を特徴付けているのかもしれないともいわれているのですね。

なんであれ、現代人の祖先の一部は現在の日本列島にも数万年前にたどり着きました。日本の石器時代に生きた祖先たちも、黒曜石(こくようせき)などで髪や体毛を削り取ったのではないかと推測されているのです。

人が体毛を処理したくなる根本的な理由は、赤ちゃんの生存率と関係しているとの意見もあります。

母親に抱っこしてもらい、母乳を与えられるかどうかで赤ちゃんの生存率は大きく左右されるとの説もあるそう。皮膚と皮膚の触れ合いを、体毛の極端に少ない赤ちゃんが一種の「武器」にしているとの意見もあるのですね。

大人になっても現代の人たちが脱毛したくなる背景には、肌と肌の触れ合う体験を、夜の生活の際にパートナーに再体験させる(=性的魅力を高める)狙いも根底にあるようです。赤ちゃんや子どものころ、親との肌の触れ合いのなかで感じた気持ち良さを誰もが覚えているからですね。

image by:Unsplash

いわれてみると確かに、体毛がほぼ存在しない肌同士の触れ合いと、体毛が濃密に存在する肌同士の触れ合いでは、印象がかなり異なる気がします。

こうした人間にとっての根本的な欲求は、原始時代の後に続く奴隷制度の社会(古代)においても引き継がれました。

日本の古代にあたる飛鳥時代にも鉄製のカミソリは伝わっており、二枚貝で挟んで顔の毛を抜いたり、中国から伝わった木製のピンセットを使って体毛を処理したりと、平安時代には美容の目的でも脱毛が始まります。

本題であるデリケートゾーンの処理をしていたかどうかははっきりしないみたいですが、『枕草子』や『源氏物語』などの文学にも脱毛の描写が登場するみたいですね。


いま読まれてます
 国内 「エヴァ」に「ゆるキャン△」も。人気を集めたアニメの聖地ランキング ★ 251
 その他のエリア 「お子さまランチ」発祥の地はどこ?意外と知らない身近な食べ物の由来・歴史 ★ 582
 全国 「すごい」を意味する方言が、全国47都道府県で全部違っててすごい ★ 7446
 石川 「まかない」で働く女性の知恵が生んだ、金箔のまちの美味しい美用食 ★ 21
 京都 「もうひとつの京都」エリアで咲き誇る穴場の桜〜一本桜・大桜・絶景桜〜 ★ 516
エアトリ 憧れの北欧。デンマーク・コペンハーゲンで暮らすように旅をする
シンボルも巨大に見える?かつて日本人男性が熱心に処理した「下の毛」事情
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます