生協もオリジナルの日本酒もあった、意外すぎる「皇居」のトリビア
立ち入り自由の「展望台」がある
一般参観は人数制限のもと行われていて、「皇居東御苑内」の立ち入りも解禁されています。この皇居東御苑とは、かつて江戸城の本丸・二の丸・三の丸があった場所で、皇居の付属庭園です。
その皇居所有の庭園の一角には、かつて本丸があった石垣が残っています。その石垣の上も自由に立ち入りができて、ちょっとした展望台になっています。
もともと皇居は空が広く、開放的な気持ちを楽しめますが、その皇居のなかでも約40mちょっとの四角形で、高さ約11mある天守台からの東京の眺めは、いつもとは違って見えますから、ぜひ立ち寄ってみてください。
勤労奉仕団というボランティアがいる
「勤労奉仕」という言葉があります。
<公共の奉仕として労力を無償で提供する>(岩波書店『広辞苑』より引用)
まさに、この奉仕活動を皇居でする「皇居勤労奉仕団」と呼ばれる団体が、存在しています。
もともとの歴史としては、第二次世界大戦の敗戦直後に皇居が荒れ果てたとき、見かねた地方(宮城県)の有志の青年団が上京して、ボランティアで皇居内外の清掃奉仕をしたいと、宮内庁に申し出があったとの話。
当時は、占領下にある敗戦直後のため、占領軍による取り締まりが厳しく、ボランティアを申し出る側も、受け入れる宮内庁の側も相当な覚悟が必要だったと、一般財団法人国民公園協会の公式ホームページに書かれています。
実際の作業としては、草刈りをして、焼け落ちた宮殿跡を片付けたみたいですね。
その出来事が発端となり、いまでは年間約1万人近くが皇居勤労奉仕団として参加するまでになりました。
<美しい皇居を守る力>(宮内庁のホームページより引用)
として、原則無報酬で4日間、皇居の助走や清掃、庭園作業などをしているみたいですね。
ただし、皇居は広いため個人のボランティアを募るというより、15~40人までの団体での参加が原則とされています。