日本の最長・最短「空港」「路線」「滑走路」は? 空旅が楽しくなる雑学トリビア
日本で最も「短い」路線は?飛行時間たった20分!
続いて、飛行機が運航する「路線」に焦点を当てます。最初に、日本で最も短い路線、その答えは、沖縄県の離島路線である「北大東〜南大東線」です。JALグループである琉球エアコミューター(RAC)が運航しています。
空港間の距離わずか13kmほど、フライト時間は20分足らず。13kmは東京駅~羽田空港の直線距離に匹敵します。北大東島と南大東島は船の運航もあり、ただし週1便のみ、所要1時間。
いずれも島同士なので、緊急時などすぐ移動できる航空便はとても貴重な存在です。ほかにも「奄美~喜界」や「奄美~徳之島」など離島間を結ぶ路線は、離陸すぐ着陸のパターンで、必然的に短いフライトとなります。
ちなみに、本州で最短の路線は「大阪(伊丹)〜但馬線」です。これもJALグループの日本エアコミューター(JAC)が運航。1日2便運航、直線距離だと約100km、運航時間は約35分。
筆者は何度もこの路線に乗ったことがあります。離陸して一息ついたらもう着陸態勢という、とても短いフライト。なお、陸路だと鉄道または高速バス、車などで約3時間ほどかかります。
日本の国内線「最長」フライトの路線は?
一方、日本で最も長い路線は「新千歳〜那覇線」になります。LCCのpeachが1日1往復で運航し、所要時間は約4時間。羽田からだと台湾か香港の近くまで行くフライトに匹敵します。北海道から沖縄まで直行便で一気に移動できる便利さはあるとはいえ、国内線で4時間というと、かなり長く感じそうです。
なお、羽田空港から最長の路線は「羽田〜石垣線」です。その飛行距離は1,224マイル。飛行時間は約3時間20分ほど。
日本の空港で最も滑走路が「長い」「短い」のは?
空港にある「滑走路の長さ」は、空港ごとに異なります。(アルファベットは滑走路が複数ある空港)
- 4,000メートル(成田国際A、関西国際B)
- 3,500メートル(中部国際、関西国際A)
- 3,360メートル(東京国際C)
- 3,050メートル(三沢)
- 3,000メートル(東京国際A、大阪国際B、新千歳A/B/E、仙台B、那覇A、函館、岡山、広島、大分、長崎、熊本、鹿児島、下地島)
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- 1,200メートル(仙台A、三宅島、但馬、壱岐、喜界)
- 1,000メートル(天草)
- 890メートル(佐渡)
- 800メートル(調布、新島、神津島、粟国、慶良間、波照間など)
大型機が発着するためには、長い滑走路が必要です。基幹空港と呼ばれる国内の主要空港は3,000m以上の滑走路を有し、そのほかの空港も多くが2,000m程度の滑走路があります。
一方で、小型ジェット機でも最低1,500m程度ないと発着できないため、プロペラ機もしくはセスナ機のみになります。