床に座らないの?帰国子女が日本で「ありえない」とカルチャーショックを受けたこと
帰国して気づいた、日本のメリットとデメリット
帰国したばかりの新鮮な気持ちで体験した、日常生活のさまざまな出来事。
小さいときの思い出は段々と薄れていくものですが、そんななかでも覚えている「当時の印象」には、どのようなものがあるのでしょうか。
帰国して日本の良さを再認識
「日本の安全性や清潔さを改めて感じました。夜遅くに外出しても、危険を感じることが少ないのはありがたいです。日本独自の四季の移り変わりを楽しめるのも魅力的で、桜の花が咲く春や紅葉が美しい秋など、それぞれの季節に見られる風物詩を楽しめました。海外での経験を通して日本の良さを再認識でき、いまでは日本での暮らしを大切にしています」(オーストラリア/18歳で帰国)
日本人は控えめだけど感受性が豊か
「日本人は積極性があまりないといわれているけど、一方で感受性が豊かで、細かい感情の変化にも気づいてくれます。文化のギャップに戸惑うことがあっても、親切に手助けしてくれる人が多く、四季を大切にする、旬のものを食べるなど、繊細で美しい文化があるのも魅力です。アメリカでは、このような繊細さを感じられませんでした。海外で暮らすことで、改めて日本文化の魅力を感じることができます」(アメリカ/14歳で帰国)
日本は食事が多様で美味しいものが多い
「食事が多様で美味しいです。海外は日本食が高価で味が落ちることも多かったので、帰ってからは日本食を楽しんでいます。寿司やラーメン、天ぷらなどの伝統的な料理から、洋食やエスニック料理まで選択肢もたくさんあります」(フィリピン/15歳で帰国)
日本人のルーツを持っているだけに、日本人ならではの性質に好感を感じ、すぐに生活に慣れていったという声も。
日本に慣れていなくても生活しやすい
「日本での生活は帰国してすぐに慣れました。悪い意味のギャップやショックはほとんどなく、慣れていなくても困らず、快適に過ごせました。恐らく中国に帰ることはもうないと思いますが、中国ももっと日本の良いところを吸収してほしいです」(中国/8歳で帰国)
日本人は民度が高い
「海外では騙された人が悪い!なんて風潮がありますが、日本では騙した奴が悪い!これが一般的な認識で、日本の民度の高さを実感します。日本のDNAが身体にあって良かったとつくづく思う瞬間です」(カナダ/15歳で帰国)
子どもが成長できる授業スタイルがいい
「日本の学校の授業はとても勉強になります。シンガポールは先生が授業を進めることがほとんどで、自分で考えることが少ない。日本は自分で考え、自分で答えを導き出すことが求められます。授業中に先生や友だちとディスカッションをすることも多く、自分の意見を伝えることができるようになりました。自分自身を成長させる良い機会になる授業スタイルです」(シンガポール/13歳で帰国)
教育制度にギャップを感じるケースも
若い年代での帰国により、日本で学校生活を再スタートさせた経験を持つ人も多い帰国生徒の皆さん。教育の現場では日常生活より一層のギャップを感じることも多く、適応していくことが難しかったという人も。
「日本の教育制度に適応するのが難しかったです。海外では自分の興味や能力に合わせて学べることが多く、日本は一律に教えられるため不満を感じました。日本の良さは、高度な技術やサービス、世界に誇れるアニメや漫画などのコンテンツがあることだと思います」(ブラジル/18歳で帰国)
個性を出せないことに戸惑った
「日本の文化や習慣に再び慣れることが難しかったです。海外では自由に意見をいったり個性を出すことが多く、日本ではそれができないことに戸惑いました。ありえないなと思うこともあったけど、礼儀正しくて親切な人が多いことや、安全で清潔な環境に住める良さもあります」(アメリカ/18歳で帰国)
海外でしっかりと生活を送り、長く暮らしてきたからこそわかる「帰国生徒」たちの視点。日本の魅力的な文化や日本人の人柄をはじめとした日本の良さを、改めて見つめなおしてみるのも良いかもしれませんね。
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