【絶景】力強く生きる姿に元気をもらう。水中写真家が伝えたい、広大な海を泳ぐ魚たちの魅力
2020年も、間も無く年末年始を迎えようとしています。例年とは全く違う日常になった今年は、慣れない環境に疲れたり、新しい生活に戸惑ったりしたこともあるかもしれません。
だからこそ来年がよい年になるよう、少しでも早い新型コロナウイルスの収束を願うとともに、美しい水中写真に癒されてみませんか。
- 関連記事
- >>>思わず心が震えた。水中写真家が出会った、忘れられない「海」景色
魚たちが力強く生きる姿
人と人の出会いは理由あることはわかっているけど不思議なものですね。
最後の最後にガイドさんが連れて行ってくれた写真のこの場所。素敵でした…ありがとう。これまでとはまた少し違った雰囲気いただきました。
私的にはマニアックな写真を。この写真は「フィコカリス・シムランス」っていう米粒より小さなエビなんです。シャチホコのように海老反りしてます。
10年ほど前にフィリピンで現地ガイドが初めて教えてくれた…こんな生き物を見つけるなんて!!!すごい!と大感激したのを覚えています。この広い海でこんなに擬態してる生き物を見つけるのは至難の業なんです…。
しかし!石垣島の海で自力で見つけてしまいました!!まさかの発見に自分自身もとても驚きました!
とても好んでこのスタイルの撮影を続けている。普通のお魚がこの空間の中でとても可愛く見えるのではないかと…。いつかこの構図の写真だけで本を作れれば良いな…。もう「鍵井撮り」と呼ばれてもいいくらいに自分のものにしたい。
先日葉山に潜ったのは、このムレハタタテダイの群れを撮影したかったから。彼らは「死滅回遊魚」または「季節来遊魚」と呼ばれ、悲しい運命を背負ったお魚たちだと知っていますか?
春に沖縄などの暖かな海域から卵や稚魚として黒潮に乗って葉山までやってきて、片道キップのようにここ(葉山)で黒潮から下車してしまう。もう戻れない彼らは夏、秋と少しずつ成長する。
そして、寒い冬がやってくると低水温に耐えられなくてみんな死んでしまう。悲しい運命だけど常に新天地を求めて旅を続ける生態的行動と考えられている。いつかそんな彼らを主役にして絵本を作ってみたい。
- image by:鍵井靖章
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。