搭乗券の印刷で8500円!?厳しすぎる「LCC」搭乗トラブル体験記
運賃の安さが魅力の格安航空会社(以下、LCC)は、国内旅行そして海外旅行でも便利かつありがたい存在。しかし、LCCは運賃が安い分、大手航空会社などと違うルールが多々あります。
最悪、飛行機に乗れなくなるような事態に遭遇することも。LCCを利用する際は、それぞれのLCCのルールをあらかじめ知っておかないと、いざという時に大変な目に遭いかねません。
筆者が初めてLCCを利用したのは、2009年6月のオランダでした。日本でLCCが本格デビューしたのが2012年3月なので、それより3年あまり前。LCCの存在は知っていても利用したことは当然なく、この最初にいきなり痛い目に遭い、まさに「LCCの洗礼」を受けました。
LCCで遭遇した、これまでの数々のトラブル。その例を挙げつつ、「失敗しないLCCの利用テクニック」を紹介します。
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LCCで最も注意すべき「手荷物」!大手より厳格なルール
まず、LCCと大手航空会社、その最たる違いは「手荷物」のルールだといっても過言ではありません。
2009年6月のオランダ・スキポール空港からイギリスのロンドン・スタンステッド空港へ向かう際、人生初めてのLCC、ヨーロッパ最大手の「easyJet」(イージージェット)を利用しました。
航空券はWEBで購入。友人に「LCCなら安いよ」といわれ、当初考えていたKLMオランダ航空やブリティッシュエアウェイズよりも、かなり安い運賃に驚きました。
そしていざ空港へ行った際、スーツケースを預けようとしたら「別料金」といわれてビックリ。スーツケース1個は無料だと思い込んでいたのです。
空港で預ける手荷物は事前予約よりも高く、その場で50ユーロ(約7,000円)ほど支払う羽目に。その金額と支払い済み運賃を合わせると、結局のところ「大手航空会社と変わらなかったのでは」と後悔しても、後の祭りです。
機内持ち込みの手荷物も、LCCは厳格です。搭乗する前にスケールでキッチリ計測されます。重量オーバーで揉めているのを空港で何度も見かけたことがあります。100グラム単位で細かく計測され、一切見逃してくれません。
筆者も100グラムだけオーバーし、その時は航空会社のカウンター前で手荷物を慌てて整理したことは一度や二度ではありません。ノートパソコンを機内に持ち込めず、空港から自宅へ郵送した話を聞いたことも。LCCは身軽で乗るに限ります。