千葉の高校生が地域活性化のために考案した「ぬれ煎餅アイス」
千葉県・銚子電鉄の名物「ぬれ煎餅」。醤油で味付けされたしっとりとした味わいが特徴です。その「ぬれ煎餅」を使ったスイーツ「ぬれ煎餅アイス」をご存知でしょうか。
これは地域活性化のために千葉県銚子商業高校の生徒が考案したもの。銚子でしか食べられないというこの珍しいスイーツは、銚子の名物に。ぬれ煎餅とアイスの組み合わせとは、興味そそられますよね!
地域活性化のために高校生が考案した「ぬれ煎餅アイス」
関東最東端に珍しいスイーツがあるという情報を聞きつけ、千葉県銚子市の犬吠埼まで行ってきました。
ちなみに、犬吠埼の「埼」の字は、主に海図において突端として使われている字であり、地図上の地名としては「崎」の字が使われているところも多いです。
同じ千葉県内でも、野島崎は「崎」の字が使われていますが、海事用の建物としての灯台は、野島埼灯台と記されているのです。面白いですよね。
さて、そんな犬吠埼といえば、まずは犬吠埼灯台だろう!という事で行ってみました。さて、犬吠埼に着くと、この日は晴天だった事もあり、青い空とキラキラ光る海が広がっていました。青い空の下というのは、白が映えますね!そう、白い灯台や白いポストなどなど・・・
・・・ん?白いポスト?
そう、この犬吠埼灯台には、白いポストがあるのです。このポストは、東日本大震災以降に観光客が減少した銚子市の活性化のために、2012年3月14日に、設置運用が開始されたものです。
当初は一般的な赤丸ポストを設置する予定でしたが、灯台の情景に合うように、その色を珍しい白色としたのです。
そして、運用開始日がホワイトデーだったことから、手紙を出すと願いが叶う。恋が叶うといった噂がされるようになり、人気のポストとなっています。訪れた際には、願いを込めた手紙を投函してみてはいかがでしょうか?
さて、話を戻して、珍しいスイーツを探して売店を彷徨うと、・・・ありました!コレです。
“ぬれ煎餅アイス”です。
このアイス、銚子電鉄名物のぬれ煎餅のチップを散りばめるように練り込んであるのです。こちらのアイスも、白いポストと同様に、東日本大震災後の地域活性化のために考案されたもので、その考案者はなんと、銚子商業高校の学生さんなのだそうです。
“珍”スイーツは、地域愛に溢れた商品だったのですね。当初は、銚子電鉄の犬吠駅構内の売店のみで販売されていたようですが、今では、ここ、犬吠埼灯台の売店でも購入することができるようになっています。
ちなみに、ぬれ煎餅アイスは現在、カップタイプ2種類と、もなかタイプが販売されています。カップタイプは、定番のバニラ味と、煎餅に合いそうな抹茶味があり、もなかタイプはバニラ味となっています。
今回私と同行者は、なぜか定番のバニラ味を避け、もなかと抹茶をチョイスしてみました。無駄に天邪鬼スキルを発揮しちゃいました。
私は、もなかを選択したのでかぶりついてみると、アイスの中には本当に、ぬれ煎餅を砕いたチップが入っていました。肝心のお味は、甘さの中にほんのりとしたしょっぱさがあり、さっぱりとした甘さを演出していました。和風にした塩バニラといったイメージでしょうか?かえって分かり辛い表現をしてしまいましたね。
こんな珍しいぬれ煎餅アイスは、カップタイプが1個220円、もなかタイプが1個260円です。犬吠埼を訪れた際には、関東最東端の思い出に味わってみてはいかがでしょうか?